なんのとりえもない僕ですが今日も一日頑張ります

式田レイ

第1話 森に捨てられた命

 どこかの森で、赤ん坊の泣き声がする?

『オギャー!、オギャー!、オギャー!』 

ここは誰一人としてだどりつくことができないと言われる竜魔の森である。

 誰もこの赤ん坊は、知らない。神さまのいたずらとここに住む竜たちは、思っている。

誰かが、

 『どうする?』 

 『でも、この赤ん坊は人間の子だろう?』

 『誰かが、人間の住む王都へ加え持って行くのは、どうだろう!』

 『誰にする?』 

 『まあ、持って行くのは決まりとして、この赤ん坊は大丈夫かなひとりで?』

 『何かしてやれることは、あるかな?』

 『俺たちの加護をやればいいかと。』

 『ばれないかなぁ?』

 『わからないだろう、15歳になるまで加護が出現しないようにしてやればいいかと。』

 『だったら、龍神さまへ頼むか?スキルを

くれるかも知れねぇ。』

火龍、水龍、氷龍、風龍、土龍、光龍、闇龍、時空龍の八属性の龍たちは自分の加護をやった。そして、龍神さまに頼みに行った。

 『龍神さま、この赤ん坊に何かくれねぇかなぁ?』

 『どうして、そこまでしてやれるのだ。人間の子に?』

 『天涯孤独は俺たち龍にそっくりだ。それにこの赤ん坊は、この地にいたんだぜ!、何か因縁があるかもしれない。違うか?』

 『わかった、私から人間の神、創造神に頼みに行こう!』

 龍たちは、納得がいった。だが問題は、誰がおいてくるかである。誰かいないかなぁ!

ふと思い出した、時空龍を見て言った。

『なぁ、お前ゲートの魔法使えたよな、それで行ってこい!』

『えー、あの魔法しんどいだぞ!、2、3日動けないし、大変なんだ。』

『でも、誰にも気づかれずおいてこれるだろう。』

『食事とかはどうすんだ?』

『俺たちが交代でしてやるから。』

『わかった、行ってくる。』

時空龍は、王都の教会を念じ近辺に人がいないことを確認し、ゲートを開けた。

龍の手で摘んだ赤ん坊を門の前において、ゲートを閉めた。


王都にある教会の門前では、赤ん坊が泣いて

いた。

『オギャー!、オギャー!、オギャー!』

すると、門が開きシスターがあわてて出てきて、赤ん坊をあやした。

『こんなかわいいのに、誰が捨てたの?』

『ほんとうにかわいい!』

『ねぇ、私にも抱かせてよー!』

『落とさないでよー。』

『わかったから、早く〜。』

シスター3人は、赤ん坊をあやした。

『バブー!、バブー!』

『あー、お腹が空いたのね?』

『ミルク、ミルクは、司祭様へ聞いてくる!』

一人のシスターが聞きに走った。

それからは、大変だった。この赤ん坊は、誰かわからないので、孤児院預けになり、両親を探したが見つからず、名前も誕生日も分からずじまいになった。


次の日の朝、礼拝堂で

『その赤ん坊が、捨てられていたのか?、かわいそうに。』

『まだ、生まれて礼拝してなさそうです。』

シスター3人は言った。

『わかった。この台に赤ん坊をおいてくれるか!、みんなで祈ってやろう。』

シスターは台に赤ん坊を寝かせた。

そして礼拝堂でのミサが始まった。

そこで、時間が停止し、あたりが真白な空間が広がる。

 神さまが言った。

『ごめんなさい、場所を間違えてしまいました!。龍神から、連絡をもらった時はほっとしてます。でも貴方ははじめから、過酷な運命を待っていたの。貴方には、三の倍数で何かあげるわ。貴方に幸あらんことを!』

と言って女神様との空間は閉じられ時間が戻り、何もなかったように祈りは続いて終わった。

 そして礼拝後に、名前はリュウトと名付けられた。名前の由来は司祭いわく御告げがあったとか誰も信じなかった。


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