2017年1月15日 雪の日の朝

かたわらの母に 窓の外を示しました


見て、あの空


朝の湖に雪を刷いたような

それは見事な昼の空


おお


母は歓声を上げました

弾んだ声は二人分 雪深い道を走ります


雪かきした人 ありがとう

朝のいとこはおつかれさま

近所の人もありがとう


おかげで滑らず走れます

朝からザクザク ラジオも細々

作業する音 ザクザクと

やったそばから 積もる雪


笑いながらも かきわけて 幼い声を思い出す

雪を落として踏み分けて かつてはしゃいだ遊び場を

今はしんしん 掻き分ける

山ができたと笑い合う

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