むかし、うたって、いたこと
一華凛≒フェヌグリーク
二十歳の絶望より、二十四の諦観へ
私は、あなた自身の生活とか、あなた自身の人生だとか、そういうものに代われるものでも買えられるものでもなくて、先にそちらが成立して余裕があったら目をかけていただけるくらいの、そんな存在です。
子どもは無条件に愛されません。
気付くまで随分かかりました。
期待を捨てられませんでした。
無償があるような、気がしていました。
ありがとうございます。愛してくれて。
時間と手間を割いて、20年ばかり、私のために一部千切ってくださって、ありがとうございました。
もうご迷惑をかけることはありません。ないようにいたします。
ええ。私が馬鹿でした。
阿呆でした。
私は、すべてをかけられる気なぞいたしません。
20を超えて、ようやくそれが身に染みました。ですから、貴重なお時間ありがとうございました。思いあがっておりました。
ええ。
特別はあるのだと。
特別な愛はあるのだと。
人にそれが可能であると見た、私が愚かでございました。
余裕があるから愛されるのです。
優しいから、時間を割いてくれるのです。
子どもとは、結局その程度でした。
私も、子どもでしかなかったのです。
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