33 君らがこぼす

君らがこぼす

”だって” だとか

”無理だよ” だとか

聞くたび腹が立っているんだ

”お前も同じ言葉を使うくせに”と

僕の心の中の僕が嗤う


口に出すことが出来ないのは

僕が馬鹿で臆病なせいだ

一歩踏み出す度胸もない僕は

また

その声に耳をふさいで

聞こえないフリをする

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