22 突拍子もない発想

突拍子もない発想

いつだって

収まる型はない


あてがわれた型は

いつまでも

空っぽのまま


思考回路は常に

複雑怪奇に入り乱れて

自分でさえもいつか

暗い迷宮の中に


発するべき音を

選びに選んだ挙げ句

零れいづるはいつも

最上級の毒を孕んで


常識は非常識

流行は自分の中だけ


指先で得た正答は

我がものと騙るほど

付け焼き刃にも劣る愚答


叩き落とすような否定

遙か奥底に澱と化して

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