2 ずっと溜めていた思い

ずっと溜めていた思い


吐き出すのが怖かった

怖くて仕方がなかった


否定される

嗤われる


そう思うと 酷く震えた



言葉に乗せるのが嫌で

好きだと言いながら目を逸らした


頑丈な蓋をして

鎖を巻いて

鍵をかけて

二度と見ないように


でも


できなかった


鍵を壊して

鎖を引きちぎって

蓋を砕いて


押し寄せる黒い波


泣きたくなった

哀しくて

悔しくて

切なくて


相変わらず否定されるのは震えるほど怖くて

嫌なことからは目を逸らす


それでも 何かが変わった気がした

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