第250話 愛犬が来た!
目が覚めたら横にモニカとヨルがいた。
モニカとヨルはまだ眠っているので起こさないよう、そっと撫でてからモニカとヨルがいつでも飲めるように水を用意した。
撫でているうちにモニカとヨルが起きた。伸びをしたり欠伸をしたりして可愛い。
「くうん」
「おはよう姉ちゃん、ヨル。水を用意してあるぜ」
モニカとヨルが仲良く水を飲んで戻ってきた。
「ワフ!」
モニカがルイスに前脚を乗せて何かを訴える。
「カレンなら、そこのベビーベッドだ」
モニカとヨルが後ろ脚で立ち上がってルイスが指差したベビーベッドに前脚を掛けて、のぞき込む。
「ウォフ!」
モニカの尻尾が盛大に揺れ、眠る赤ちゃんカレンとルイスを交互に見る。
「ああ。可愛いよな、姉ちゃんにも似てる」
「ワフ!」
モニカが満足そうに肯く。
「カレンは離乳食が始まっているんだ。もちろん離乳食は俺の手作りな!姉ちゃんとヨルと俺の朝飯も作ろう」
「ウォフ!」
モニカの尻尾がぐるぐる回る。
夢でモニカが1食めにリクエストしたのはステーキだった。2食めは炭火で焼いたバーベキューのお肉。3食め以降は任せるがアメリカの大きなハンバーガーやフライドチキン、ホットドッグは必ずローテーションに入れるように言われている。
そんな訳で朝から大きな肉を焼いた。
「姉ちゃんとヨルは人型になれないから一口サイズにカットしたぞ」
「ワフ!」
ステーキをトンカツのようにカットして出した。
「姉ちゃんとヨルと3人で食べる肉は美味いな!」
「ワフ!」
会話が出来なくても側にいるだけで嬉しい。完食したモニカがルイスの手を前脚で叩いた。
「姉ちゃん、もっと食べるか?」
「ウォフ!」
「ヨルは?」
「ウォン!」
「俺も食べ足りないから3人分を追加で焼こう」
3人の気が済むまで肉を焼いて食べてからカレンの元に戻ったら、カレンはまだ眠っていたので3人でカレンの寝顔を飽きもせずに眺めた。
「ほにゃあ…」
カレンが起きた。
「おはようカレン」
ルイスが優しくカレンを抱き上げると左右からモニカとヨルがのぞきこんで激しく尻尾を振る。
カレンは大型犬のモニカとヨルを見ても泣かずに喜んでいる。モニカやヨルと一緒にカレンをあやすと大型犬が珍しいのか、いつもよりはしゃいでいた。
── すよすよ…
はしゃぎ疲れたカレンが眠ってしまい、ルイスに優しく抱っこされている。しばらく3人でカレンの寝顔を眺めていたが伸び伸び眠れるようにベビーベッドに寝かせようとした。
ボフ!ボフ!
クッションを叩く音がして振り返るとモニカがクッションの上で横になり自分の横を叩いていた。カレンと一緒に眠るから自分の隣に寝かせろということのようだ。
モニカの隣にカレンを寝かせるとヨルがモニカに寄り添って横になったのでルイスも一緒に横になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます