第88話 これは・・・・どういう事なんだ?

「其処の君・・・・これはいったいどういう事なんだ?」



「どういうって言われてもな・・・・剣で切られたから、反撃しただけじゃねえか!ほれそこの剣、あれで俺様切り付けられたんだぜ!」


「・・・・ライゴール、往来での決闘は禁止のはずだ。」


「うぐ・・・・いてええ・・・助けてくれ・・・・抜けねえよ・・・・」



「聞いちゃあいないな・・・・君も、ちょっと来てもらおうか?」



すると先程の少年が戻ってきて


「警備の兄ちゃん!ちょっと待ってくれ!その人は、僕を助けてくれたんだ(よな?)!」


「ん?何だい君は?」



「僕はそこの店の息子です。食材を市場で購入して運んでいたのですが、その冒険者が僕にぶつかってきたんです。そして・・・・言いがかりを・・・・で、この人が間に入って僕を助けて・・・・」



「そうなんか?」



「いやそうなんかって・・・・」


「なあラブコール、もう悪い事しねえんなら、助けてやらんでもないぞ?」


「てめがやったんだろ・・・・早く抜けよ!」


「・・・・まだ足りないのか?ほれ!」


「ぎゃーーーー!」


俺様尻の穴に短剣突き刺してやった。



「ひでえ・・・・」



「まだ足りないんか?」


「や・・・止めてくれ・・・・わるかった・・・俺が悪かったから・・・・助けて・・・・」


「本当だろうな・・・・」


「あ・・・・ああ・・・・何でもするから!助けて・・・・」


「そうか?シャーねえな!じゃあ今日からお前ら俺のパシリな!」


周りからは・・・・


「パシリとか・・・・」


「じゃあ・・・・これ着けとけ・・・・俺様に逆らえないようになるからよ!ってあれ?何で俺様こんなアイテム持ってんだ?つうか何で使い方知ってんだ?」


ルドメロは灼熱の太陽のメンバーの腕に輪っかを取り付け・・・・輪っかは消えた。


「じゃあ今からナイフ取ってやっからな!消えろ!」


するとナイフが消えた・・・・


「う・・・・動ける・・・・だけどよ・・・・血が止まんねえ!」


「おいごろつきども!こっちにこい!治してやっからよ!」


俺様一気に回復してやる・・・・


「な・・・・治った・・・・??」


「これに懲りたらもう悪さはしねえこったな。お、さかなクンもう行っていいよ。」



魚運んでたから今日から君はさかなクンだ!


「・・・・くそったれ・・・・死ねや!」


「あぶない!」


「あん?」


ルドメロが振り向くと、ライゴールが短剣をルドメロに突き刺そうとしている所だった・・・・が、


「ぎゃあああ!うげえええ死ぬ・・・・潰れる・・・・」


ライゴールはその場でのたうち回る。


「あ、俺様に危害を加えようとしたらこんなになっからな、お前ら気い付けろよ?」


「あ、さかなクン、どっかおいしいめし食いてえんだが、いい店知らねえか?」


「・・・・あ、はい・・・・僕のお父さんのお店はどうですか?」


「よっしゃあ!じゃあ案内しろよ!」


俺様騒ぎがうっとおしくなったので、さかなクンと店に向かったのだった・・・・



「おいライゴール、お前とんでもない奴に因縁吹っ掛けちまったな・・・・」



「ど・・・・どういう事だ?」


「分からんならいいが・・・・もうあいつにちょっかいをかけるんじゃない!次は・・・・死ぬぞ?」

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