第79話 国王、怒る!

「ここここれは・・・・わわわ・・・・どうしよう・・・・」


エウラリア姉様が変です。


「私にも見せて下さい・・・・何だか生臭い匂いですね・・・・」


私はその濡れた?部分を触ります。



「うひょひょ~~や・・・・やめてくれ・・・・う!」


変なルドメロ様です。


あ・・・・またにじんで・・・・白いですね?


とうとうお父様が立ち上がりました。


「エウラリア、デイフェリア、その阿呆から離れろ!今すぐにだ!」


私は驚きました。

父が私にあんな口調で命令したことなど一度もありません。


「あのね・・・・あれ・・・・精子だよきっと・・・・」


「精子って何ですか、お姉様?」


「えっとその・・・・わかんない?」


ルドメロ様はルドメロ様で・・・・


「おおお俺様の股間どうなっちまったんだ!俺様ここで死ぬのか?あああああ、ってそうだ、あんとき神になんちゃら言ってたな?おい神とやら、これ何なのだ?」


【随分久しぶりに呼び出されたと思ったら・・・・僕にそんな事を聞く?信じられないな?】


「あ?あんたが神とかなのか?これはいったい何なのだ?」


【・・・・説明しにくいけどね・・・・そうだな、君は最近ダンジョンで額の傷を治療したね?あの傷ができてから、あの瞬間まで、君の成長は止まったまんまだったのだよ?だから・・・・あの時は10歳だったか?君は10歳のまんまだったのだよ。そして、再び成長が開始された。そしてね・・・・男は大人になると、睾丸から精子が作られ、大事な所から精子が出るようになっているのだよ。わかったかね?】


「さっぱりわかんねえ!さっき気持ちよかったのがそうなのか?」


【なあまだ説明しないといけない?後数年したら、そこの女性と経験してみるといい。私は忙しいのだ・・・・こんな事で呼ばれるとは、まったくもってとんでもない事だよ・・・・】


「おいこら待てや!」


・・・・ルドメロ様?一体だれと喋っておられるのでしょうか?


そしてお父様はルドメロ様の近くにやってきました。


「おいこらてめえ!人の娘に何してやがんだ!」


「あ?あんだおっさん、おれさまは今忙しいんだ!どっか行っとけ!・・・・取り敢えず浄化しとくか・・・・」


ルドメロ様は魔法で股間を綺麗にしています。


お姉様は困惑しています。私もです。


「そんなガキンちょの姿のくせに、いっちょ前に盛りやがって!死ね今すぐに消えてなくなれこん畜生!まさか娘の前で、婚約者のこんな醜態を見せられるとは思ってもみなかったぞ!末代までの恥だ!あああ!やっぱ目の前から消えろ!」


「いけませんお父様!」


私は止めようとしましたが、遅かったようです。


お父様はルドメロ様の額に手を当て・・・・その瞬間、ルドメロ様はどこかへ消えてしまいました・・・・

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