第23話 何やら俺様の身体に仕掛けが?
「これは・・・・?」
お、第二王女とやらが、何かを見つけたようだ!でかしたぞ!
「なんだなんだ?言ってみ?」
「・・・・ルドメロさん、あなたの身体には、何かの魔道具らしきものが働いているようです。スキルかもしれません。私にはこれ以上は分りかねます。」
うん?何だ?どういう事だ?
「で、結局は何だ?」
「・・・・つまり、ルドメロさん、貴方は本来自動修復機能が備わっていたのですよ?」
「あん?何だその・・・・自動修復機能?」
「つまり・・・・何か不測の事態に備えていたのでしょうね。どうにもならない大怪我をした時に備え、たとえ意識を失っても、勝手に修復が行われる・・・・と。」
「よくわかんねえが、じゃあ何で俺様の顔はこのままなんだ?」
「その・・・・言いにくいのですが・・・・ルドメロさんの両親が、良かれと思って治療をしたのが、かえって仇になったのでは、と。」
「なあ、俺様、さっぱり訳が分かんねんだが、どういうこった?」
「その・・・・つまり、本来なら治ったはずの怪我が、他人の中途半端な回復魔法のせいで、治らなかった、と言う事かと。」
・・・・なん・・・・だ・・・・と?
「じゃあ、あれか、放っておいたら治ったってのに、腕の悪い回復魔法を俺様に使ったせいで、治らなかったって言うのか?」
「その通りですね・・・・妹にも聞いておかないとですが・・・・当時妹は5歳・・・・彼女を責めないでやって・・・・」
「ああ?あんなガキンチョ関係ないだろう?じゃあなんだ、親父は俺様を救おうと、余計な事をしちまったって事か?」
「つまりは、そうなりますね、言いにくいですが・・・・」
「だー!!!親父何しちゃってくれたんだ!!!」
「ですが・・・・妹の予知では・・・・あの時、あの場所を、妹の乗った馬車が通る必要があったらしいので、こうならないといけなかったのでは?」
「あん?あんた何言ってんだ?」
「あ!今のは聞かなかった事に!」
「仕方ねえな!じゃあちょっくらあ抱きしめさせろや!」
「どうしてそうなるのですか?あん♪」
「ふむ・・・・なるほど・・・・もみもみ・・・・あんた、名前なんだっけ?ちゃんとした胸当てつければ、そこそこ良いおっぱいじゃねえか!見直したぜ!」
「・・・・妹の婚約者に胸を揉まれるとか・・・・わたくしの名は、エウラリアですわ。覚えておいいて下さいまし。」
「おおう?エロラリア?」
「・・・・違います、エウラリアですわ。」
「エロエロア?」
「エ・ウ・ラ・リ・ア、です!」
「いてえええ!わーった!エウラリアだな!エウラリア!覚えたから、ほっぺちみぎんな!」
えっと?つまりもう俺様の顔の傷は治んねえのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます