Ｆを家畜未満と称しておきながら、その家畜未満とヤろうとしているＢの自称人間達。

イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
・冒頭の完成度
良い点：起承転結をしっかりと押さえたストーリーになっている。
悪い点：世界観や設定について説明が不足している。展開が早すぎる。
・文章の読みやすさ（文章の美しさとは別）
良い点：正しい文法で書けている。地の文と会話文の割合がちょうどよい。
悪い点：特になし。
・登場人物の深み
良い点：性格に二面性がある。言動に一貫性がある。
悪い点：個性が足りない
・総評
文章の読みやすさについて。文法がきちんと守られており、加えて地の文と会話文のバランスや漢字とひらがなのバランスについても適切で非常に評価できる。指摘するような大きなミスは無い。今後はより深い描写の練習や語彙の種類の増加など、更に細かい部分にこだわっていくと良いだろう。
冒頭の完成度について。主人公が到達したい目標。目標を達成したい理由。目標達成までに立ちはだかる困難。困難を解決しなければならない理由。困難を解決するための方法・努力。これら物語の基本要素がきちんと押さえられており、非常に高く評価できる。ストーリーとしての完成度は高い。しかし設定や世界観が甘い。剣・魔法等の世界観、等級のシステム、ヒロインの過去、敵人物との敵対関係など、ストーリーを描く上で必要な説明が雑に感じた。ストーリーに出る要素の設定について、もっと作り込めると全体の完成度がぐっと上昇するだろう。
登場人物の深みについて。ヒロインなど特に、辛い過去などを描いて性格に二面性を出そうとしている点が好印象。しかし展開が早すぎて、その工夫の効果がうまく出ていない。ストーリーを作る上で必要最低限のシーンしか書かれていないため、深みを作る余地が無い。キャラクターのための話などを用意し、性格や設定にについてもう少し丁寧に書くことができると良いだろう。