2016年 春



縛りない現代短歌の多様性だからわたしは俳句に惹かれる






父逝きて欠けた家族の危うさよお骨のそばの百合薫りける






四十九日人のうわさの寿命より短いんだね故人の命は






凍えてるきみの心にさわれないかな結晶している水晶みたいに






手のなかにこごる心臓のごと水晶を透かしてみればきみはいるかい






水晶に意味を持たせては眺む事実の重みをないがしろにして

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る