むっちゃんからのプレゼント
@iyocan3
第1話出会い
むっちゃんはとても優しい女の子。
むっちゃんには二人のお兄ちゃんがいて、優しいお父さんとお母さんがいました。むっちゃんの家はお米や野菜を作っていて、ネコやヤギも飼っていました。
ある日、むっちゃんはヤギの餌を取りに行きました。するとそこに小さい男の子が泣いていました。
「どうしたの?」とむっちゃんが聞くと、
「僕はお友達がいないんだ。一人で寂しいんだ」と、泣き続けます。
むっちゃんは「そんなに泣かないで。私がお友達になってあげる」と言いました。
それでも男の子は泣き続けます。
「きみが大きくなったら僕とは遊べなくなっちゃうんだもん。友達になんてなれないや」むっちゃんは困ってしまいました。「じゃあ、何か私にできることはある?」
困ったむっちゃんは男の子に尋ねました。
男の子は言いました。「じゃあ、君の子供が大人になったら君の思い出を1つずつ僕にちょうだい。そうしたら僕は寂しくないから」
子供が大人??
むっちゃんには難しくてよくわかりませんでした。でも男の子が目を真っ赤にはらして言うものですから、むっちゃんはいいよと答えました。
男の子は喜び、泣きやんでしばらくむっちゃんのヤギの餌集めの手伝いをして、おうちに帰りました。
それ以来、男の子とは会えませんでした。
むっちゃんはやがて大きくなり、男の子との約束も忘れてしまいました。
そして、むっちゃんは人を助ける仕事をするために勉強し、看護師さんになりました。その間もむっちゃんは人にも動物にも優しく接し、またお友達を楽しませました。
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