第26話

あぁ!!

あの時か!!


記憶にない…

恥ずかしい…


部長が助手席のドアを開けてくれたので、


「お邪魔します。」


と乗り込んだ。


私は、運転席の部長に紙袋を差し出した。


「部長のお忘れ物です。

一応、洗濯してアイロンはかけておきました。」


部長は、それを受け取ると、


「ありがとう。」


と言って、後部座席に袋を置いた。



車は、静かに走り出した。



─── 20分後 ───


!!!

まさか!?

なんで!?


車をホテルのロータリーに停車すると、部長はボーイさんに鍵を預けた。

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