第8話 お弁当
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
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俺は次の日起きると身体も軽くなっており、体調は全快といった感じだった。
これからは体調には気を付けよう。じゃないと水島さんにも迷惑をかけてしまう。
俺は朝ご飯を食べて、身嗜みを整えようとした。すると水島さんからRINEがあった。
『東君、おはようございます。
もう体調は大丈夫ですか……?
また体調を崩さないように、私がお弁当を作ったので学校で食べてくれると嬉しいです。
その……朝にお弁当を渡したいので一緒に登校しませんか?』
好きな人からのRINEって言うのはくるだけで嬉しいけど、それに加えてこんな内容できたらもうバイブスいと上がりけりだ。本当にあざまる水産よいちょまる。
俺は某チャラいけど根は真面目芸人になってしまってたが、気持ちを落ち着けて返信した。
『水島さん、おはよう。
お弁当って昨日も色々作ってもらったのに…… 本当にありがとう!
それと一緒に登校する事なんだけど、7時にマンションのエントランスで待ち合わせで良いかな?』
返信を打った後、すぐに連絡が来て7時に待ち合わせになった。
俺はいつもより少し身嗜みを整えて、待ち合わせ場所へと向かった。7時待ち合わせだが、15分前には家を出た。
そしてエレベーターで降りてエントランスに着いた時には既に水島さんが待っていた。女の子を待たせてしまうなんて何やってるんだ……
俺は急いで水島さんの元へ向かった。
『おはよう水島さん!ごめんね待たせちゃって。』
『おはようございます……東君。私が早く来すぎただけですので気になさらないでください……
それと……これがお弁当です。病み上がりに良いものを入れているので食べてください……』
水島さんは俺にお弁当を渡してくれた。中身は見てないけれど、昨日で水島さんの料理の腕はわかっているし、俺は完全に胃袋を掴まれている。
『本当にありがとう…… 水島さんの負担になってない?』
『料理は趣味ですので……それに、食べてくれると嬉しいって言うか……』
趣味から後がマスクをしているし声が小さくて聞こえなかった。俺は難聴系主人公みたいだ。主人公のキャラではないけどね。
『料理が趣味なんだ、とても良いと思うよ。じゃあ悪いからお金だけ渡すよ。千円で足りるかな…?』
『そんなに貰えないです…… それじゃあ一つお願いがあります……』
『何かな? 水島さんのお願いならなんでも聞くよ?』
『あの…… これから毎日お弁当作っても良いですか……?』
『えっ……?』
『嫌ならいいんです…… すみません、聞かなかった事にしてください……』
『本当に作ってくれるの!?』
『はい……』
作ってくれるって言ってるのに断るのも酷い話だと思うし、毎日水島さんの料理が食べれるなんて幸せだと思う。と言うか断る要素がないな。
『それじゃあお願いしようかな……こんなに美味しい料理を毎日食べれるなんて嬉しいし!
ただお金は流石に払いたいから水島さんが決めてくれないかな?』
『えっと……それじゃあ1週間で2000円で……』
格安すぎるだろ…… 1日あたりだとコンビニでウィダ2つ分より安いぞ……しかもそれでこのクオリティって……
何なら毎日1000円でも俺は良いんだけな…バイト始めればいい話だし。
でも水島さんがそれで良いなら2000円でいっか。
『それじゃあ2000円払うね。でも足りなかったら教えてね?作ってもらってる上にお金も負担させたら悪すぎるし……』
『はい……多分大丈夫だと思います。それじゃあ学校に行って…勉強しましょうか』
『うん。本当にありがとうね、』
俺はこの日は水島さんに朝とホームルームで勉強教えてもらった。
ただお昼は何故かいつも通り教室からいなくなって、放課後も今日は用事があるらしく1人で勉強する事になった。
ここ最近水島さんと一緒にいる事が多くなっていたので寂しかったが、水島さんの予定優先だから仕方ない。
俺は家に帰ってきて、昨日のタッパーや今日のお弁当箱を洗って返す準備をした。そしてRINEで家に帰ってくる時間を尋ね、8時だとかえってきたので先に自力で夕食を作ろうと決心した。
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