第6話 看病①
1日1話以上必ず投稿するので是非読んで頂けると嬉しいです!
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
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俺は目覚ましの音で目を覚ました。用意などをしようと身体に力を入れてベッドから起き上がろうとした。
しかし身体に全然力が入らなかったため起き上がらなかった。
おかしいと思い、全身に力を入れてようやくベッドから起き上がったが、頭痛が酷くて目が回るような感じだった。
ああ、これは本格的に体調を崩したと思い、棚から体温計を探して取り出し、椅子に座って体温を測った。
音が鳴り体温計を見てみると、38.7℃だった。割とヤバめな体温だった。
とりあえず水を飲んでそれとウィダを食べ寝床についた。
ベッドで横になりながら学校へ休む連絡を入れて、本格的に寝ようとしたが、何か忘れてる気がしていた。
そう言えば水島さんと明日も勉強する約束をしていたんだった。無言で休むのも気が引けるし、一応連絡しておこう。
『水島さん、おはよう。
実は今日体調を崩してしまって学校を休む事となりました。なので昨日勉強する約束をしてたけど、出来そうにありません。ごめんなさい。
明日までに治します!それじゃあ学校がんばってね。』
とりあえずこんな文章で良いだろう。柔らかすぎず、固すぎず。
俺は今から寝ようとしたが、インターホンが鳴った。宅配便なんて頼んでないし朝早くから誰だろうと思いドアを開けてみると、目の前に立っていたのは水島さんだった。
『あの……風邪を引いたって聞いて……』
『ああ、ごめんね、他の人に移すと悪いからさ。そんな大した風邪じゃないから心配しないで。』
『で、でも…… 明らかに顔が赤いし……』
『全然大丈夫だよ……心配してくれてありがとう!』
そうは言ったがもう立っているのもキツい。俺はそこで倒れてしまった。
『あ、東君! 大丈夫!?』
俺は意識が朦朧としていたがギリギリで耐えていた。
『あ、ごめんね、水島さん…… とりあえずベッドで寝ることにするよ。』
俺は立とうとしたが全く立たなかった。
『東君…… ごめんね、私が手伝うよ……』
彼女はそう言って俺に肩を貸してベッドまで戻るのを助けてくれた。初めて女性に触ったが華奢な身体をしてここまで柔らかいのかと朦朧とした意識の中考えていた。
俺は水島さんにベッドまで運ばれて、安心したのか眠りについてしまった。
そして眠りから目が覚めると、俺のおでこの上に熱さまシートが貼ってあって、枕は氷枕へと変えてあった。
そして横を見ると椅子に座っている水島さんがいた。
『あ……その……大丈夫?』
『これ全部水島さんがしてくれたの?』
『うん……迷惑だったかな……?』
『いや、本当にありがとう、自分だとここまで出来なかったから助かるよ。』
『良かった……』
『それで今何時ぐらいなのかな? ずっと寝てたからわからなくて。』
『今は…2時過ぎだよ……』
え?今日って普通に学校あったよな? て事は水島さんは学校を休んで看病してくれたのか?
『あの……水島さんは、その……学校には行ってないの?』
『うん……東君が…心配だったから……』
申し訳ないと思うと同時に凄く嬉しい気持ちになった。俺のためにここまでしてくれるなんて……
『ごめんね、俺なんかのために…… 』
『その……私がしたくてしてる事だから……気にしないで。』
『ありがとう…… それじゃあお腹空いたから何か食べようかな……』
『あ……その…冷蔵庫見たけど何も無かったから……私が今から卵粥作ってくるよ……』
そういえば冷蔵庫には何もないし、部屋も割と汚い。いや何か綺麗になってるぞ? もしかして掃除までしてくれたのか?
『え、良いの……? それと部屋まで掃除してくれた?』
『うん……でも触られるのは嫌だろうからゴミを纏めたぐらい……』
女の子が初めて部屋に来たのに汚いなんて幻滅しただろうな……
『ありがとう、凄く助かるよ。それとお粥まで頼んでも良いの?』
『うん……大丈夫……それじゃあ作ってくる』
水島さんはそう言って足早に部屋から出て行った。
本当に何から何までありがたいし、こんなに良い人は初めて会ったって言っても過言じゃないな。
俺は初めての同級生の女の子による手作り料理を食べれるという事にワクワクしながら待った。
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