欠落の存在


 ある研究所が、記憶を消去する技術を開発した。選んだ記憶だけを脳から消去し、契約によりそれは誰にも、本人にも明かされないという。


 その話を聞いて、俺はあるつらい記憶を消してもらった。

 だが俺は救われなかった。


 どんな記憶を消したのか。

 今度はそれがどうしても知りたくなってしまったのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る