神様の言うとおり
「そっちには行かない方が良いぞ」
その言葉に従い、男は道を変えた。
彼には神様の声が聞こえるのだ。
声のおかげで、ちょっとした不幸を何度も避けることができたので、彼はすっかり神様の言葉を信じていた。
その不幸の先に、大きな幸運や運命の出会いがあったとも知らずに。
神様は貧乏神だったのだ。
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