二人のやり方


 彼は毎晩、彼女へLINEでメッセージを送る。

 既読になっても返信はない。

 画面には彼の言葉だけが寂しく表示されている。


 それでも彼は懲りずに、毎晩メッセージを送る。

 言葉を残したいと彼は思うから。


 既読になると彼女からすぐに電話がかかってくる。

 彼の声が聴きたいと彼女は思うから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る