最後に残るもの
この僕とはいったい何者なのだ。
無職となり肩書きを失った僕は、初めてその問いと向き合うことになった。
全ての肩書きを疑おうと出身地や学歴、性別、名前、人間であることさえ手放してみた。
最後にあるものが残った。
真理は近いところにあるものだと、僕は思わず吹き出し、叫んだ。
「今でしょ!」
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