第4話 走れない、走りにくい
「む、なんだこれは」
青年が走ろうとすると、地面が柔らかかった。
「……走ろうとすると、足がむにょんって沈むぞ!?」
地面をけると、柔らかい地面が足を包み込む。
青年が周囲を見ると、誰もいない。
「……なんで木々が曲がってるんだ?」
よくわからないままに、青年は走らず歩く。地面は踏める。
「うわ、壁も柔らかい……」
戸惑いながら青年は進む。
青年が歩いた距離は4キロ、かかった時間は一分。
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