習作


ウユニ塩湖の片隅にて

リートフェルトの椅子に凭れ乍ら


潔癖な景色に紛れた

唯一の瑕疵として


ベクシンスキーの絵画の様な

有り様を模索する


燻る紫煙の先

胡蝶の夢の岸辺で


言の葉は海月となりて

見渡す蒼に浮かび揺蕩い


呼吸ひとつ分の泡沫に

ロトの妻の永遠を垣間見る

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