ヒトゲノム


二重螺旋の導くままに

捻れてゆく わたしたち


背中合わせの平行線で

寄り添った ぬくもり


物言わず繋がれる

指先の わずかな祈り


魂の混沌に

唯一無二の真実を見る


けして

ひとつにはなれないものを


懸命に掬い上げ

そうして また手放して


どれほどに近付いて

また どれほどに遠ざかるのか


そう


わたしたちは まだ

わかりあえてはいない

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