第40話 待ち合わせ




私的に、1番イラってくるのは、待ち合わせで遅れて来る人だ。


待てない性分なのか、5分待っているだけでイライラが積もってくる。


だから、待ち合わせを決める時、わざと早めの時間を設定する。

そうすれば、時間を過ぎても時間に余裕があるのでイライラが解消される。

我ながら良く考えたもんだ。

大した事ではないが…。

そんな、事もあって彼の存在を忘れていた…。


今日の主人公は、オクレ君。


私達は、会社で野球チームを作っていた。

毎回、集合時間ギリギリに来たり遅れたりしていた。

しかし、早めの時間を設定したら、オクレ君も、時間を過ぎても試合に支障なく間に合っていた。

その日は、少し離れた所に遠征試合だった。

ワンボックスの車、2台で行く事にした。

1台は、寒井(以前35話の主人公)もう、1台が、オクレ君だ。

寒井君の車に7人、オクレ君の車に7人別れて乗る事を決め、前日に各自の荷物や野球道具を2台に入れた。

私は、寒井のワンボックスカーはエアコンのクーラーが出ないと知っていたので、そそくさとオクレ君の車に荷物を載せた。

朝、集合が8時で間に合いそうだったが、私は、敢えて7時30分に設定した。

今回は、朝が早かったので無理せず、30分早くしただけだった。


寒井君の車の方は、全員集まった。

しかし、オクレの車の方には…。

車、自体がない。

オクレ以外は、皆んな来ている。

オクレに電話を入れた。

出ない。

「仕方ない。寒井君達、先に行ってくれ…。」

絶対に寝てる…。


ヤバい。起こしに行こう。

私の車でオクレの家に向かった。

オクレは朝風呂に入っていた。


「おい!💢のんきに朝風呂、入ってる場合じゃないぞ!💢💢試合、間に合わないって!💢💢」

「ごめんなさーい!だって、ひーちゃんさん最近、わざと集合時間を早く言って、球場で待たされるの嫌なんだもん!

今日だって本当は試合、余裕で間に合うんでしょ!俺、騙されないよ。」


「お、お、お、お前、ぶっ殺すぞ!💢💢💢」


そして、私達7人は、試合に間に合いませんでした。

試合は、もちろん中止。

相手チームからは怒られるし、オクレの反省の色も見えないし…。


「ひーちゃんさん、ちゃんとした時間を教えて下さいよ。僕、皆んなから攻められて困りまってます。」


私、イラってる前に馬鹿なオクレの脳味噌調べたいです…。💢💢💢💢💢💢💢

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