第7話 ヒヨコちゃん





私が書いた患者の眼に連載してる中から、一つ。


長く入院していたらいろいろな場面に遭遇する。

田中恵子さん(23歳仮名)今年看護師になったばかりのひよっこちゃん。なんか、ふあふあした娘さんだ。

右も左も解らない姿を見てたら、応援したくなる。

このまま、汚れず、初々しいさで成長して貰いたい。

ナースセンターではベテラン看護師から指導を受けている。

しかしマイペースで笑顔だ。

ベテランになると仕事に慣れて患者に対して雑に扱われ。(一部だけど)

田中さんが血圧測定にやって来た。

『け・け・血圧測定にき・き来ました。』

緊張が伝わって来たので話しかけた。

『1年目ですか?大変だけど頑張って下さいね』

あ・あ・ありがとうご・ご・ざいます。』

大丈夫かなぁ〜と心配したが初々しいさと、笑顔で患者は癒される。

患者は暇だ。

『ちょっと体重でも測りに行こう』


ナースセンターでは看護師さんが忙しく働いていた。

どうも周りをキョロキョロしている田中さんがいた。

この人だったら仕事の邪魔にならないかな?…と思い話しかけた。

『体重測りたいけど、ついでに身長も測って下さい。』

その測定器は、田中さんにとって初めて見たいだった。

手順書を見ながらセットしている。

なかなか、出来ない。

少し悪い気がした。

他の看護師なら直ぐに出来るけと初めてだから仕方ない。

セット完了!

ど・どうぞ…笑

体重測に乗った。

紙が出て来た。

体重、86.6

身長216

田中さん、『背、お・高いですね。』

明らかに、頭に当たる棒が頭に当たってなかった。


それにしても高過ぎでしょ…田中さん…

ちょっと田中の未来に不安を感じたのとイラ立ちを覚えた瞬間だった。

この人、この世界で大丈夫?

とりあえずがんばれ

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