「隊長、何を観て泣いてるんですか？」

「それが、この童話が可哀想な内容で…。」

「何の童話ですか？」

「桃太郎だよ！」

「あぁ、聞いた事が有ります。

おじいちゃんとおばあちゃんが桃を拾って来て、包丁でブチ切ったら、桃太郎が出て来て桃太郎を育てたんですよね！そして、キジやら猿を連れて鬼退治に行くんですよね！あれっ…。泣ける場面なんて無いですよ。」

「馬鹿こけ！桃太郎って奴、食べ物で動物達を利用して、何も罪の無い鬼さんを退治しに行くんだぞ！

鬼や動物が可哀想すぎる…。

オバケに頼んで鬼をイジメる奴をこらしめろ！」

「了解しました。」

「隊長！大変です。

秋田でオバケ派遣が子供に暴力を振るってます。」

「なぜだ！」

「どうも、なまはげって言う鬼が脅かしたら、子供が暴れ出して！」

オバケ派遣、鬼をいじめた子供達に襲いかかっています。」

「意味分からん！」

「子供達、鬼やらオバケやらで、ビビって泣いてます…。」

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