思うに...

@uplord

第1話 BoyHooD 6才のボクが、大人になるまで。

 話題になってから、随分と経つこの映画を見た。

まぁ、この手の(いろんな賞を受賞した)作品であるから、明るい話ではないだろうと覚悟してみたからだろうか? それほど、暗くもなかった。

 

 ま、これがアメリカのリアルなんだろうな。母親の再婚で、step fathersと暮らしていく子供たち。恋愛中はいいのだろうけど、だんだんに実子でない子の養育が無性に虚しくなっていくstepfathers.

今や日本でも、うちの子供の小学校や中学校のクラスをおもいかえしてみると、両親そろっている家庭と母子家庭は、半々くらいだ。母子家庭のほうが多かったかな...

日本は、母親がシングルになってから、また再婚ってのが少ないけれども...

まだ、アメリカよりは、子供達は安定した環境にあるのかもな。


 すごくかわいい子どもが、どんどん大きくなっていって、なんとなく汚くなっていくのは、悲しい。この映画は、12年間 同じキャストで撮影し続けるという手法であるため、主人公の男の子に『北の国から』の純役だった吉岡秀隆に抱くような感情を抱いていまう。「なんで、そんな変な髪形にするの???」「あー、昔はかわいかったのになー。」みたいな。

 ジャスティンビーバーもそう、旬がすぎてしまい、どんどんおっさんくさく薄汚い感じになるのは、悲しい。ま、ヒトのことを言えないけれども...

 

 母親役のパトリシア アークエットは、『ミディアム』の母親役のままな感じ。

しかし、私はちょうどこの母親と同じような立場(子どもが二人とも巣立ちそうな年齢)なので、彼女の気持ちには共感してしまうな。人生のイベントが今から次々と待っている子供達の人生。対し、自分の人生にあと残されたイベントは自分の葬式だけだと言う母親。

  パトリシア アークエットといえば、彼女の家系はホロコーストの生き残りだと前に何かで読んでから、どうしても彼女の作品を見る時、そのことが頭から離れない。

 

 とにかく、子ども達が巣立つというのは、本当に切ない。自分の存在意味がなくなる感じ。子どもが大きくなるのの早いことったらない。子ども時代の過ぎ去るのは、あっという間だ。もし産めるもんなら、今からでももっともっと子どもが産みたい。無理だけど。それほど、子育ては、楽しかった。


 思うに、この映画の中で母親の言う台詞「もっと長いかと思ってた...」

これが、人生なのである。




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