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  • 結びにへの応援コメント

    お疲れ様です、黒一黒と申します。
    この度は当方の自主企画『【30作初めから終わりまで必読します】読み合い企画 異世界へのあこがれを詰め込んだ作品、集まれ!【異世界ファンタジー限定】』にご参加いただき、ありがとうございます。
    「Second LIFE」拝読しました。

    病に伏せる主人公の初めの人生から始まり、
    一つひとつの話がとても丁寧に書かれていると感じました。

    世界観だけでなく、それを構成する設定の部分も
    緻密に作り込まれており、とてもオリジナリティに溢れてると思います。

    ただ、作品冒頭から終わりまでの全体を通して、
    『主人公の目的』と『物語の目的』の二点が見えづらく感じました。

    この物語の中で主人公は何を成したいのか。
    この物語は何を読者に伝えたいのか。

    たとえば、カクヨムではありませんが
    よく世に出ている『なろう』作品が内容が薄いにもかかわらず、
    あれだけ多く読まれているのかと言えば、
    この二つが分かりやすいからに他なりません。

    主人公は最強などの特別な存在になり、
    自分が思うように行動(復讐、ハーレム、成り上がり、など)したい。
    読者にはその様を見てもらい、
    自己投影して一緒に爽快感や優越感を味わってもらいたい。

    これが見えやすいので取っつきやすく、
    多くの人にとって読みやすいのです。

    ただし、この『なろう』作品への批評はあくまでも私個人の持論なので、
    違った意見がある方は当然いるかと思いますが……。

    その点が、本作はちょっと見えづらかったです。

    運命に翻弄される主人公を描きたいのか、
    そうだとしたらその様子を見た読者にどんな感情を味わってもらいたいのか、
    著者の意図が弱いように思えました。

    この作品が何を訴えかけてきているか、
    読者が一読しただけで分かるように、
    誇張してもいいように思います。

    ただ、これはあくまでも一読者としての感想ですので、
    ご参考までに聞き流していただければと思います。

    これからも頑張ってください。

    作者からの返信

    返信遅れてごめんなさい!

    まずは私の拙作にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
    さらに丁寧なご意見までいただいてしまって……。
    感謝してもしきれません。

    ご意見の内容についてですが、かなり痛いところを突かれましたね……。
    自分の力不足を実感いたしました。

    長めの言い訳(読み飛ばしてください)をしますと、私個人の感覚として、首尾一貫した強い意志を持ち続ける人間はそういないものでして、そういう行き当たりばったりな人間臭さを出したかったんです。
    逆に主人公の意図などがあまりにはっきりと貫かれていると、自分とは遠い存在に感じて感情移入がしにくくなってしまう、あるいはその意志の実現の可否という二択が物語の軸となるため単純で先が読まれやすい物語になってしまうのではないかと思いまして。
    また、何を感じてほしいのかという点についても、明らかに示す必要は無いのかなと思っています。
    書く側は自分が書きたいものを書いて相手に投げかけ、それで読む側が各々が自分の中で何かを感じ、想像できればそれでいい。
    生臭くて少し難解でもやもやするような作品を特に好む人間なので、そういうところにこだわろうとしていたんです。

    言い訳はここまでです。
    高尚なことを考えながらも、結局のところ世界観の構築に躍起になってそういう一貫性がおざなりになっていたのでしょう。
    あまりにふらついた、軸の無い作品になってしまった。
    読む側の感じ方云々についても、ご意見の文面を見る限り、芯がぼんやりとしすぎていて最終的に「これといって感じるところが無い」作品になっているんだろうなと思います。
    最低限の誘導はかけるべきでしたね。
    いずれにせよ、したいことに対して実力が伴っていなかったのだろうと痛感しております。
    今後さらに精進いたします。

    最後になりましたが、この度はお忙しい中、ご一読及びご意見誠にありがとうございました。
    またいつか、交流させていただける機会があれば幸いです。