デザートタイム


 オムナポリタンを食べ終わったところで、食後のデザートにと仕込んでおいた先ほどの七色アプルとスケイルフルーツを持ってくることにした。


 冷蔵庫を開けて冷やしておいた七色アプルとスケイルフルーツを取り出す。


「後はフォークを持って…っと。」


 フルーツと人数分のフォークを持ってテーブルへと向かった。


「お待たせ、こっちが七色アプルでこっちがスケイルフルーツだ。」


「あらあら、このアプルとってもかわいいですね♪」


「シア達が切ったんだよ!!」


「よくできていますよ~すごいです。」


 イリスがシアの頭をなでなでしている。シアは褒められて嬉しそうだ。


「こっちの七色アプルは食べる瞬間に色が変わって、その色によって味も変わるらしい。」


「面白い果物もあるんだねぇ~。」


「まったくだ。こっちのスケイルフルーツは見た目がドラゴンの鱗みたいな感じだった。味は食べてみてからのお楽しみだ。」


 俺自身、このスケイルフルーツが一体どんな味なのか楽しみで仕方がない。


「さ、好きな方から食べていいぞ~。」


「シアはうさぎさ~ん♪」


「ワタシはこっちのスケイルフルーツを食べてみようかしらね。」


 そして各々食べたい果物をフォークで刺して口へと運んだ。


 俺は試しに味が変わるという七色アプルから食べてみることにした。シャクシャクと心地いい歯応えと共に甘い果汁が口を満たした。


「んっ、さわやかな甘味だな。」


 一口食べた七色アプルを見てみると、皮が綺麗な緑色に変わっていた。なるほど、緑色は青りんごのような味なんだな。

 他のみんなのはどうだろうか。


「ん~♪あみゃあぁぁい。」


 シアの七色アプルは真っ赤な色になっていた。どうやら赤色は甘味が強いらしい。


「アタイのは少し酸味があって、さっぱりしてるねぇ~。」


「私もドーナさんと同じ色ですね。」


 ドーナとイリスの色は黄色…少し酸味があるらしい。これはいろいろな味が味わえてなかなか面白いな。


 多分まだ見ていない他の色があるだろうが、次は気になっているスケイルフルーツを食べてみよう。

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