サンドイッチ


「そろそろ朝食の準備をしないとな。」


 コーヒーを飲み終えたところで、朝食の準備をすることにした。今日は手軽なサンドイッチにしよう。


 卵もあるし、ベーコンもレタスみたいな野菜もある。それに朝にバリエーションのある食事を見れば、少しは楽しい気分になれると思うんだ。


「今日は私もお手伝いしますよ。」


「助かるよ、それじゃあパッパと作ってしまおう。」


 コックコートに着替えて厨房へと向かった。そしてサンドイッチに使える材料を準備する。


「それじゃあ最初はこのレタスみたいな野菜から処理していこう。これは適度な大きさにちぎって水につけておいてくれ。」


「簡単ですね、任せてください。」


 イリスはレタスのような野菜をちぎり始めた。ふんふん♪と鼻歌を歌いながら楽しそうにやっている。


「じゃあこっちはゆで卵を作るか。」


 水を張った鍋に卵を入れて火にかける。今回は固ゆでにするから、沸騰して12分ほど経てばちょうどよい硬さになる。


 その間にほかの材料を仕込んでおこう。


 まずはトマト、輪切りにして重ねておく。きゅうりは角切りにして塩もみし、水で洗い水気をよくきっておく。

 お次はベーコン、ある程度の大きさに切って軽く焼き色を付けておく。


「よしこんなもんだな。」


 切り終わると12分にセットしておいたタイマーが、ピピピと時間が経過したことを知らせてくれた。


 鍋から卵を取り出して冷水で冷ます。ゆで卵はゆでた後すぐに冷水で冷まさないと、殻の下の薄皮が白身にへばりついて殻が剥きにくくなる。

 

 しっかりと冷ました後、冷水から取り出して殻をむく。そして卵をつぶしてマヨネーズ、塩、ブラックペッパーで味を調える。

 そこに食感をよくするために角切りにしたきゅうりを混ぜてこれは完成。


「ヒイラギさんこっちも終わりましたよ。」


「ありがとう、じゃあ一緒に具材をパンに挟んでいこう。」


 まずは簡単なたまごサンドからだ。パンにバターを塗ってベーコン、卵、ベーコンの順で挟んでいく。俺がやっているのを真似して、イリスもパンに具材を挟んでいった。


 ほどなくして三種類のサンドイッチが完成した。


「具材を変えるだけでこんなに見栄えが変わるんですね。」


「面白いだろ?もっといろんなバリエーションがあるんだが、今回は手軽にできるのにした。」


 今回できたのはたまごサンド、ベーコンチーズレタスサンド、トマトベーコンレタスサンドこの三つだ。


 さて、みんなはどのサンドイッチが好みかな。


 出来上がったサンドイッチをもってテーブルへと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る