後編 第三埠頭の涙への応援コメント
企画から来ました。面白かったのでコメントさせていただきます。
異国の風を肌で感じることのできる文体が見事でした。店内の俗な雰囲気や酒臭そうな男たちの陽気さは普段私は感じたことはないのだけれど、確かに昔からあった懐かしいものに思えて、企画内容の『筆致』なるものが感じられたような気がします。そんな登場人物たちも自分たちと同じように、悩んで、勘違いをして、時には人を想って……そんな彼らをより身近に感じられました。いい話でしたよ。
作者からの返信
河童さま
読んでいただいてありがとうございます。
実はこの筆致企画は第四弾なのですが、私、第三弾の筆致企画でめちゃくちゃはっちゃけたの書いたので、今回はおとなしく筆致の研鑽をメインに書きました。
悲しい話とか重い話ではなく、どことなく明るい話にした上で夜の雪景色を書きたかったのですよ。そんなところにこだわったせいでそのためにいろいろ設定を盛るはめになってしまったんですけどね。笑
河童さまの雪熱も読ませていただきますね。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
いつも自主企画にご参加頂きましてありがとうございます。
とても練られた世界観があって良いですね。銃で言えばリボルバーが全盛期を迎えていた風味がある世界観。生活や価値観の基準が日本とは違う世界で、日本という場所に憧れる男、それを夢として応援できる女の情緒ある世界が良かったです。
さて、ゆうすけさんは皆勤賞、ということで、今回はとことん突っ込んでみたいと思います。
今回気になったのは、世界観のスケールボリュームと、キャラクターのスケールボリュームです。
世界観が十分にボリューミーなのに、キャラクターのバックボーンと動機のボリュームが深くない印象を感じたのです。
秋人はなぜそこまで日本に拘るのでしょうか。犯罪行為を犯すまでの動機が「普通、行きたいだろ」に収まるとは思えません。まして、妻に反対されている状況でです。
これが例えば、日本に行けば妻の〇〇(病気だったり困っていたこと)が改善する、だったり、そこには秋人が求めていた◯◯があったりとか、日本に行けば◯◯になると言われている、だとか。日本という国がどういう状況だとかの説明もあまりない為、美冬目線の読者からすれば「なぜこの人は高い費用を払ってまで行きたいのか」の納得感が弱いと感じます。
それに乗じて、「なぜそこまで行きたいと言っている秋人に美冬はついていかないのか」という点です。
これが夫の転勤ならどうでしょう?迷いなく単身赴任や離婚を選択するか、と言われればNOです。最初の選択肢は「同行」で、それをしない理由があるからこそ単身赴任や離婚が出てきますよね。
では美冬にとって、「ついていかない」理由が、故郷だからという理由で良いのでしょうか。
この様な地で共に生きるには協力なくしては、という印象を受ける世界観ですが、ならばなおのこと、相手に対して理解があったはず。旅行してみても良いという感覚なら、「夢として旅行にいけるだけのお金を貯められたらいいね。あんたが素敵だっていう雪を、あたしに見せてくれるんだろ? そこに定住するかは、行ってみてから決めるよ」ということで共に頑張るのではないでしょうか。
そうならないだけの、こだわりが二人のどこにあったのか。それは幼い頃から知っていたにも関わらず乗り越えられない程のものだったのでしょうか。
……と、いうような部分。
作品全体として男気溢れていて実に気持ちのいい世界感で映像も素敵なのですが、そこにいる人物の「心」のような物がイマイチ届かず。こんな世界観だからこそのハートを見せつけてくれたら、より読者も秋人を送り出す感情が湧いてきたのではないか、と思う次第です。そこにおしいと感じてしまいました。
しかし、あのプロットからこれだけのワールドを構築したのは特筆に値しますよね。そこで生き生きとしている美冬もとても素敵です。
まぁこの感じだと秋人が迎えに来るのは何年も先の話なのでしょうが、その頃にまた、燃えるような恋をして欲しいな、そんな風に思える作品でした。
最後に、此度もご多忙の折、自主企画にご参加下さりまして、本当にありがとうございました。
作者からの返信
ゆあんさん、こんばんわ。
読んでいただいてありがとうございます。
前回葉桜でやりすぎちゃった感ありまして。今回はできるだけ穏便に済ませようということでこういうお話になりました。
それなりにわたしらしさが出せていたでしょうか?
キャラ、特に秋人の味付け不足とご指摘はごもっとも。もともと穏便に済ませるというコンセプトで書いていましたし、舞台設定と美冬のツンデレで味付けしましたので秋人のキャラはさらっと薄味で、とか思ったんですけど、逆効果でしたね。
美冬と秋人の幼少時代、恋人同士時代、新婚夫婦時代、離婚した前後、この話、そして秋人が日本に行ったあとの後日談、全六部作の連作短編にしたらその辺の描写不足も補えて、十万字に達してカクコン出せるかな、とか企んでますが、果たして書ききれるのか。
ここ数ヶ月筆致企画でずっと楽しく過ごせました。これもゆあんさんのおかげだと感謝しています。
しばらく間を置いたら是非また次の企画をお願いしますね!
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
いつも応援ありがとうございます!
そして自主企画にご参加ありがとうございます。
相変わらずの広大な設定を落とし込む所がGoodですね、作品全体の感想は後ほどとして、筆致企画としての指摘をいくつか。
(これはずっと参加してくださっている方だからこその超細かい指摘です)
仮にこの作品が出版作品となる場合は、
・三点リーダ「……」の前後の半角空白は不要
・「――」全角ダッシュは二つ連続が基本、前後に半角空白は不要
このあたりは、本での小説を読み漁る人ほど気になる部分かも知れません。
WEB小説である以上は気にする必要はない(おそらく配慮してそうされていることが伝わる)ところではあるのですが、ご参考までに。
また冒頭一部の表現ですが、少しだけ読みにくい(リズム的に)印象を受けた部分があることはお伝えしておきます。気にならない人は気にならないレベルですが、もしかしたらお役にたてるかも、という感性でお伝えしますね。
▶路地裏の忘れ去られたようなこの店
→路地裏に忘れ去られたこの店
・表現の好みですが、こういう言い回しもあるかと思いました。店主が自分の店を表現する際に自虐を入れるなら、言い切るかなぁと。
▶内地日本から移住してきた両親たちペルヴューイ第一世代ほど内地日本の湿った雪に対して、少なくとも私には、強い思い入れはない。
・ここも語順並び替えですっきりしたいと思いました。
・「思い入れの強い傾向のある第一世代に比べ、第二世代の方があっさりしている傾向がある。少なくとも私はそうだ」が内容だと思うので、そこをゆうすけさんのかっこいい文章にするとより気持ちいいと思いました。
▶私は、その張りのあるバリトンの声に聞き覚えがあった。
ここは素敵でした。一発で秋人のセクシーさが伝わるナイス表現です!
作者からの返信
ゆあんあさん、いつもありがとうございます。
ダッシュのうしろに続けて字を書くと改行がおかしくなることありません?ダッシュとその直後の字は不可分のようなので、随分手前から改行してしまうのがイヤで空白入れてるんですよ。そうすると直後の字と分離されるので。
でもいらない気づかいのようなので次からやめときます。
あ、文章の指摘、ありがとうございました。少し手を入れておきます。
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
色々検索しましたよ。
地名は捏造だったわけですね。
それにしても、ロシア(ソ連?)に日本を内地と言う日本人が住んでいるとは、どんな歴史なのだろうか。
ここも捏造ですかね。
疎遠=離婚の解釈は、やはり大暴投だと思いました。
作者からの返信
暗黒星雲さま
うふふふ、それっぽくなってました?
西暦203X年、人類に未知のウィルスが蔓延して日本でもその対応がさかんに議論されたんです。このウィルスは低温乾燥地帯に弱く、感染者もそこで何年か暮らすうちにウィルスが死滅することが判明。そのかわり高温多湿な環境では繁殖力も感染力も異常に強い。
そこで日本政府はロシアの低温乾燥地帯の土地を99年間租借して、感染者を隔離する作戦に出たんですよ。美冬の両親も秋人の両親も感染者だったんですね。で半ば強制的に移住させられたのが第一世代である美冬たちの両親。という設定です。で、こっそり内地に密航してたんでウィルスが死滅しないで発症して亡くなってるんですよね、美冬の父親とか秋人の両親とか。
ちなみに美冬は巨乳ではない設定です。今回も暴投しちゃいましたね。笑
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
ゆうすけさん、こんばんは。
遅ればせながら読ませて頂きました。
いやぁ、ハラショー!
いつも思うんですけどすげーですよね。どうやったらここまで発想を飛ばし、かつ、ここまで読ませる物語に仕上げられるのか……!
ハードボイルドな香りと共に、角の取れた丸みを感じるのはやはり美冬のキャラクタなのでしょうか。
ゆうすけさんのキャラクタっていい意味で人間臭くて、深みがあるんですよね。そのキャラクタの深みが、やはり物語の深みを形作るのでしょう。
いやぁ、お見事。ハラショーです!
作者からの返信
薮坂さん
読んでいただいてありがとうございました。
今回はシンプルに直球勝負のコンセプトで書き始めたんですが、どうにも日本の雪国って雰囲気が重たいんですよ。演歌の世界って感じで。
もうちょっと軽くしたかったんで舞台を異国の地に持って行ったら、なぜか美冬さんがツンデレになっちゃって……笑。
でもクラシックなツンデレも案外悪くないですよね。「幼馴染で親しいけど疎遠」というレギュレーションに別れた夫婦のツンデレがぴったりはまりました。
星とレビューもありがとうございました。今回意外とレビューがつかなかったんで(というか葉桜がレビュー付きすぎなんですが)とても嬉しかったです。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
遅くなりましたが拝読しました。
ロシアが作品の舞台というのは意外でした……! 舞台が外国である企画作品自体あまりないと思うので新鮮ですね。
それにしても美冬が可愛いです、ツンデレですよね。結局見送りに行くんですから。秋人も彼女の所にまた戻ってきそうな気がします。
<使命感に駆られたようにひたすら地面を目指すアカメスブルグの粉雪
乾いた雪の描写とても良かったです。お話も暗すぎず、木札を裏返す終わり方が素敵でした。
作者からの返信
泡沫さま
読んでいただいてありがとうございます。
もはやこのツンデレはクラシックの領域になっちゃってますね。ツンデレもどんどん高度になっていっている今、こうシンプルなツンデレの方がある意味新鮮だなと書いてて思いました。笑
他の方のコメントにも書きましたが、日本の設定にするとどうしても津軽海峡冬景色感が出ちゃって湿っぽくて閉塞的な田舎のイメージになっちゃうんですよ。それが回避したくて外国設定にしました。軽やかでからっと乾いた雪とテンプレなツンデレ。意外と取り合わせがよかったかなーと思っています。
星もいただいてありがとうございました。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
乾いた雪は空から地面に向けて真っ直ぐ落ちる。流れ星のように降りしきる粉雪……。
私の思う雪はしっとりと重いものですが、この雪はかなり異なります。大陸と内地との違いを表現する雪、素晴らしいです。
外国の下町の雰囲気がとてもリアルでした。賞金首とか油田とか、酔っ払ったおじさんの言動に異国情緒を感じました。想像の中でアカメスブルクの空気をたっぷりと吸った気持ちになっています。特にロシア語(?)がいい雰囲気を出していました。ゆうすけさんの筆致は物語に寄り添うように変幻自在ですね。外国語までも……!
個人的には美冬が「次の定期便」の出港日を知っているのに違和感を覚えなくもなかったのですが、昔渡航しようとして調べたのを覚えていたのかも……なんて想像すると、何やら複雑な内心を垣間見たような気分にもなりました。
複雑な乙女心を明るく描いた物語、とても素敵でした。ありがとうございました!
作者からの返信
ふづきさん
読んでいただいてありがとうございます。他人の作品を読み始めたということはそろそろふづきさんのも来る頃でしょうか。めちゃめちゃ楽しみにしています。
ところで連絡船ですが、アカメスブルグはナホトカみたいな大きな港じゃない設定でして。日本への連絡船は月に2便、毎月第2第4火曜日に出航するんです。小さい港町なので街の人はみんな連絡船の出航日を暗記している、という設定なんです。書いときゃよかったですね。
で、美冬たち(の親世代)が海外に移住したのも国内でウィルスがまん延してソーシャルディスタンスが過激に進行して国内の居住人数が制限されてしまったから、という設定があるんです。書くと長くなるのでそのあたりはばっさりカットしました。
粉雪は発泡スチロールをざーっとまいた感じのイメージなんですが、そう書くと雰囲気ぶち壊しなのでそれっぽく書いてみました。
星もいただいてありがとうございます。ふづきさんの雪熱も楽しみにしていますね。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
私自身は故郷も幼馴染もいないので、美冬と秋人のこの強烈な感情は頭では理解できても心で感じ取ることはできません。
ある意味憧れると共に大変だなとも思います。
改めて読みかえしましたが隙が見当たらないですね。
このストーリーなのに湿り気がない。まるでアカメスブルクの粉雪のように。
お見事です。
作者からの返信
そうなんです。どうしても湿っぽくなるのが嫌だったんですよ。
舞台を極東の異国にしたのも美冬がツンデレなのも全部からっとした話にしたかったからなんですよね。
本人的にはストレートに書いたつもりだったんですが、見比べてみるとやっぱり異彩を放っていて恥ずかしいです。
コメントいただきましてありがとうございます!
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
二番目はゆうすけさんのところにお邪魔しにきました。北方ですか。ロシア語できるんですね!
タグでそんな雰囲気かな、と思ったのですが、予想通りKACを思い出しました。
作者からの返信
ハードボイルドっぽい雰囲気ですが、中身はラブコメに近いんです。笑
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
拝読させていただきました。
美冬がツンデレだ~!(笑)
そして大陸と内地という言葉。お店の雰囲気も、少し前のロシアという懐かしさみたいなものを感じました。
……いや、ロシアのこと全く知らないんですけどね? 外国に行ったこともないので。
秋人はまた会いに来るのでしょうか?
ちゃんとした仕事をして? 仲間を裏切らずに?
きっと彼にも何か理由があったのでしょう。じゃないと、ただのアホですからね。
痴話喧嘩しながら、日本の観光に来てほしいです!
作者からの返信
長月そら葉さま
読んでいただいてありがとうございます。
私もロシア行ったこともないんですけどね。イメージの想像だけで書いちゃいました。ハッタリもいいところです。文中のロシア語も全部グーグルの言うがままです。ひょっとしたら間違っているかもしれません。
結構この話の前後とか気になっちゃいますよね。ま、今回はそういう短いを話で想像する余地をたくさん残す作品を作ってみたかったので、その点ではよかったかなと思っています。
星もいただいてありがとうございました。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
ゆうすけさん、書きましたね…笑
雪曇りって言葉初めて聞きました。
猛暑の最中、雪関連のキレイな言葉を知ることができるのがこの企画のいいところですね。
賞金首を狙うおじさんの伏線…美冬が最後に泣くことは分かっていましたから、悲しみの涙を流すんじゃないかってハラハラしていましたが、ツンデレの涙でほっこりしました。
ロシアから日本に移住してるという設定に特に難解な伏線が無かったので、さらっとその設定の世界に浸れました。
美冬の秋人への好きって気持ちは、一緒に暮らしたいって気持ちではなく、彼が彼の思うままに過ごして欲しい!って気持ちな気がして、好きでした。
作者からの返信
ぎざさま
読んでいただいてありがとうございます。
今回あまりひねらずにストレートに書くつもりでしたので、ロシアで美冬たちが生まれた経緯なんかは全部カットしましたが、気力があったらそのあたりもSFチックに書いてみようかなとは思っていました。気力湧きませんでしたけどね。笑
結局ツンデレ美冬さんの話に小さくまとめてしまいました。作者的にもこの前後の話は意外と気になりますよね。結構いろんな話に展開できそうです。
星もいただいてありがとうございました!
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
極東ロシアの場末の食堂、という感じの雰囲気抜群の舞台設定が見事です! 内地という言葉や特有の固有名詞の散りばめ方も巧みです。ちょっと違う世界が、確かに存在しているという感触があります。
どこか煮え切らない秋人から終始主導権を握る美冬。悪態をつくけれどほんとうはちゃんと秋人のことを心配していて……とある種王道的にまとめていますが、その直球がユニークな舞台設定を組み合わさって不思議な魅力を放っています。
美冬のお店に遊びに行きたいな、なんて思わせてくれる、すてきな作品でした!
作者からの返信
あかいかわさま
コメントありがとうございます!
とかく湿っぽい話になりがちなレギュレーションだったので、それをあえて避けた軽くて明るい話にしたかったんですよ。
描写が湿っぽい雪にならないようなするには舞台を海外に持っていくのが一番手っ取り早かったんです。幼馴染の設定もそのまま使うとどうしても不安定な関係性に終止符を打つ別れになってしまいますので、ある意味究極の安定関係である元夫婦にしてみました。異国情緒とツンデレ美冬のキャラのまま雰囲気で流れを組み立てました。
星もいただいてありがとうございました!
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
こんばんは。
大陸の雪が綺麗で、日本とは違った魅力があって素敵でした!
美冬と秋人の会話で2人の距離の近さが感じられて、あと美冬の行動が可愛いなぁと思ってしまいました。雑にコーヒーを入れたり、こっそり秋人を見送りに行ったり。
『べ、別に秋人の心配なんかしてるわけじゃないんだからね。』
ここが可愛くて、なんだかキュンとしました。ツンデレだ〜。
舞台が外国なのも新鮮で、すごく面白かったです。ありがとうございました!
作者からの返信
muukoさん
読んでいただいてありがとうございました。
ストーリー自体はレギュレーションをひねらずにそのまま展開しました。ずっと変化球ばかりだったので今回はとにかくストレートを目指しました。
ただ、そのままのストレートだとどうしてもシーンが湿っぽくなっちゃうんですよね。重くなってしまうんですよ。それを回避するための外国設定と元夫婦設定なんです。
幼馴染が夜中に来て別れを告げて、翌日一人でこっそり見送って泣く、これ普通に書くとどうしても後悔とか逡巡とかのネガティブな感情が付いてきちゃいますよね。これが元夫婦にするとあまりそのあたりに触れないで書けるんですよ。美冬がツンデレなのも湿っぽくしないための小細工でしたが、なんかみなさまに思いのほか好評でした。笑
星もいただいてありがとうございました。
編集済
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
皆さんのコメントの内容、感想や指摘も面白いですよね。
意見のやり取りもハッとさせられる事が多いです。
筆致企画はコメントを受けて書き直す方も多いので、違いがまた面白かったりします。
あ、ここ変えたんだなと勉強になります。
ゆうすけさんの物語は良い渋さがあるな〜と思いました。
物語が重厚になっていくのに、読みやすいのは魅力ですよね。
読み手には、想像しやすい文章はありがたいです。雰囲気に浸れるから。
情景描写も素敵だったし、会話がなんといっても光っていました。
気心知れた仲、元夫婦の設定が活きてるな〜と思いながら読みました。
結婚生活中の秋人は美冬に、尻に敷かれていたのだろうとか勝手に想像していました。(笑)
タグも面白かったです。
作者からの返信
みいかさん
読んでもらえてうれしいです。今年は渋い系の話ばっかり書いてますよね。去年は学園ラブストーリーの連載やってましたから全体的に軽いノリだったんですが。
そろそろ長編を本格的に始めたいなと思っているんですが、なかなか構想がまとまらなくて……。俺、あまり速筆じゃないんで、そろそろ始めないと10万字書けないんですよね。
いつもありがとうございます!
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
ゆうすけさんって書くたびに上手くなっていきますよねー。羨ましい(笑
雪の描写や冬美の日常生活の描写なんか、とても好きです!
作者からの返信
いやあ、今回苦労しました。
というか葉桜で燃え尽きました……。
編集済
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
雪のシーンを読んだら、寒さが伝わってきて涼しくなりました。(*^^*)
>木札が扉に当たってカランと乾いた音を立てる。
ここが良かったです。
映画の雰囲気がしてきました。
元夫婦って、知り尽くしてるし、どこか捨てきれない部分があるんだろうな〜。
お互いに情が残っていて。
作者からの返信
みいかさん、読んでくださってありがとうございます!
元夫婦、外国が舞台でちょっと洋画っぽい雰囲気狙ったのですが、出てましたか?
是非最後までお付き合いください。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
すごく素敵な雰囲気でした。ロシア(っぽい)土地の静かな冬に身を置く日系人コミュニティ、という舞台設定がいいですね。。!
すごく読みやすい文章と質感のある描写でさらさらと読めてしまいつつ、
ところどころで鋭いキレのフレーズや表現が何の気なしに挟まれていて、
この緩急と言いますか……読み手の意識を刺激するポイントを手玉に取っているかのようで巧い、と何度も感じました。
それに、ちょっと懐かしいような、お約束のリアクションを見せる美冬に「なはは、愛い奴w」とくすりとしてしまいました笑
気心が既に知れている元夫婦という関係だからこそのツンデレって、かえってほっこりしていいですね。
とても楽しかったです。素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
文長こすとさま
テンプレなツンデレ美冬さんになってしまいましたが、実は元夫婦という設定が個人的にはツボでした。
幼馴染のままだとどうしても書きにくかったんですよ。ある程度親密でなきゃいけないのに、しばらく疎遠だったとか。
ところがこれ元夫婦にしただけで驚くほど自然に解決しちゃいました。もうこの時点で美冬はクラシックなツンデレと決まっちゃったみたいなもんです。
元夫婦だからこその意見の衝突、意地の張り合い、それでいて相手のことを誰よりもよく分かっている感。なかなか自分でもナイスな設定だったと思いました。
あと日本の雪の降る地方特有の湿っぽさを出したくなかったので大陸を舞台にしてできたのがこのお話でした。
読んでいただいてありがとうございました。星もありがとうございます。
でも個人的に文長さんの怪獣雪熱が今回の企画のベスト作だと思っています。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
おはようございます、失礼します。
なんだかすごいタグだったので、どんでん返しがあるのかなぁ、と思って読み進めていたら、ストレートでした。
異国の雰囲気と内地に憧れる描写、良いですね。わき役の味付けも絶妙です。
いやだいやだと言いながらも夫婦の愛を感じる作品も素敵ですね。
一点、気になったので失礼します。
>その時、岸壁の見送り客の列の後ろで何かを構える仕草の男が目に入った。
→どこで構えてるんだ?と思って岸壁を調べてみると船が着岸するところだと思いました。列の後ろとはいえ、かなり開けた場所でそれなりの大きさのライフルですよね……?
いつもの夢追いがちなおじさまだから、皆さん放っておかれているなら、問題ないとは思うのですが……。
美冬さんだけが気づくっていうのに違和感です。列の後ろではなく、感極まる列の少し離れたところなら納得かな、の心境です。
作者さまの狙いがあるなら、聞き流してください。
心地よいストレートありがとうございました!
長文、失礼しました。
作者からの返信
かこさま
あ、その部分端折りすぎでしたよね。ちょっと加筆してみました。結局どうなったか一切書いてなかったのも不親切でしたもんね。
どうも前回の忍者葉桜で燃え尽きてしまったみたいで、あまりインパクトのあるお話は考えつきませんでした。とりあえず美冬の一人称語りで書いてるとこういうお話になりました。
読んでいただいてありがとうございました!
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
雪の描写が素敵ですね。すっとイメージできました。
ははあ、ここの二人は元夫婦。しかも喧嘩してる……どうなる?
作者からの返信
ありがとうございます!
レギュレーションのいろいろ不自然な点は、たとえば夜中に訪ねてくるとか一人で見送るとかは元夫婦の設定にすると驚くほど簡単に自然に実現できました。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
面白かったです!
まずこのレギュレーションからこの異国と内地を繋ぐ設定を思いつく発想力に感嘆致しました。すごい!
ダメな人ほど気にかかったり、いつまでも愛おしく思ってしまったり、そしてそれを自分では認めたくはなかったり。
美冬の絶妙な人間くささとリアリティーが、作品全体に粋な味を出していました。
ぜひ秋人がもう一度戻ってきて美冬を誘う、そんなシーンも読んでみたいな、と思わされました。
素敵な作品をありがとうございます!
作者からの返信
國枝さん
読んでいただいてありがとうございました。
國枝さんの雪熱も後ほど読ませていただきます。
今回レギュレーションを読んで、普通の幼馴染ストーリーにするとどうしても上手く行かないところが出てきてしまって。しかも普通に日本の田舎に設定すると閉塞感がありすぎてしまって。
それを解消するために異国に住む在外邦人二世の幼馴染の元夫婦、という設定にしました。これだけでなぜか軽く乾いた雰囲気でお話しが進められました。不思議ですよね。
読んでいただいてありがとうございました。星もいただけてとても嬉しいです!
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
国籍や人種、育った国の文化、家庭環境などはやっぱりその人のアイデンティティに大きく関わってくると思います。今作の二人のように二カ国にルーツがある場合、こうして意見が分かれるというのももっともだなぁと思いました。そこは個人の考え方ですからね。
でもそれ以上に、誰かと一緒にいたいという気持ちが選択の一番に来るというのはとても素敵なことだと思います。だから秋人、戻ってこい。
作者からの返信
そうですそうです。ルーツとホーム、どちらを重視するか。
これ在外邦人の、特に二世以降の人たちが普遍的に持っている問題点なんだと思います。真剣に書こうと思ったらひたすら重いテーマになっちゃいますよね。
でも秋人内の暮らしになじめないで、いつか美冬の元に戻って来るんじゃないかと個人的に思っています。
いつもありがとうございます。
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
生まれ故郷じゃない国で生活するのはなかなか大変だぞ。でも美冬さんたちは日本語喋れてるのでハードルは低いですね。(2人のやり取りは日本語ですよね?)
雪の描写が好きです!
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
とりあえずツンデレ美冬さんが無事でよかったです。全体的に微妙な物足りなさを感じてしまうのは、たぶんタグのせいですね。インパクトありすぎる(笑)
秋人はまたもどってきそうだし、これもシリーズ化いけるんじゃありません? おもしろかったです\( *´ω`* )/
作者からの返信
あれ?物足りなかったですか?でもこれが俺の限界です。これ以上のストレートは俺にはムリでした……。
美冬なんだかんだ言って秋人が戻ってくるまでお店開け続けるんですよ。ホントツンデレの鏡ですよね。笑
シリーズ化は……勘弁してください。これ以上深掘りすると化けの皮がはがれる……。いつもありがとうございます。
編集済
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
>べ、別に秋人の心配なんかしてるわけじゃないんだからね。
あんなやつ、一人で船に乗る前に襲われちゃえばいいのよ。
で、でも、ほら。このままじゃ、また慰謝料踏み倒されちゃうじゃない?
それは嫌なのよ。そうよ。生きて慰謝料払ってもらわないと、私が困るのよ。
めっちゃツンデレじゃん! ここまでわかりやすいのもね〜★
『富岳丸』は富士山か、スーパーコンピュータ由来か🗻
>「いけない!! 秋人がライフルで狙われてる!!」
こんな至近距離でライフルなんて。オーバーキルじゃないですか?
クマ撃つんじゃないんですから🐻
で、これホントにライフルだったの?
美冬さんの勘違いだった説が……。
なんかこの小説、タグが一番面白いという噂もちらほらと……★
では、最後に大切なことをお伝えしておきます。
裏切り者お〜、裏切りものぉ〜、裏切りものー(エコー)
作者からの返信
タグはまあ、おまけです。タグだけで20文字×8枠ありますんで、これを生かさない手はありませんよね。
あと俺、様子は見るとは言いましたが書かないとは言ってませんよ?むしろ絶対なんか書いてやる的な反発心が湧いておりました。
渡辺三冠、最後鬼気迫る追い込みでしたね。△8五桂がどこかで入っていれば詰みだったのですが。勝負のアヤは分からないもんです。中1日であさって水曜日の名人戦、頑張ってほしいものですね。
読んでいただいてありがとうございました。
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
裏切りもの〜っ!
今回はスルーするーって言ってたじゃない?
まったく、私を騙すなんて酷いわ★
>カウンターの裏の石油ストーブに載せてあるやかんが、さかんに湯気を吹いて自己主張を続ける。
『やかんが、さかんに』の部分、韻を踏んでいますね♪
>それは、そのまま私たちが夫婦だった時の口論と、まったく同じやり取りだった。
別れた男女はよりを戻しても、結局同じことで争うんですよね?
作者からの返信
「やかんがさかんに」はちょっと表現的にダサいかなと思ったんで「やかんがしきりに」に修正してみました。
一度は夫婦として暮らした二人ですからね。分かっていても喧嘩になっちゃうという宿命なんですよね。
読んでいただいてありがとうございます。
編集済
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
美冬と秋人互いにまだ想い合っているのは感じましたが、美冬さんうっかり絆されて付いて行ったら秋人にすごく苦労させられそうな気がします。
ここでどしっと構えていたほうが穏やかに過ごせるかなぁと思いました。
お店の雰囲気素敵です。
作者からの返信
日本の田舎、しかも雪の降る地方だとどうしても鬱屈した感じになっちゃいますよね。それがイヤだったんで多少無理やりではありましたが、舞台を外国に持って行きました。ところがレギュレーションで登場人物が決められてる関係で、美冬も秋人も日本人でなければならない。さて、どうしたものか。と考えてこんな設定になりました。
美冬はご覧のとおりめちゃめちゃツンデレなんで、なんだかんだ文句いいつつ秋人といっしょにする苦労はそれほど苦にしないのかもしれませんね。
舞台は異国ですが、そこでおこる人間模様は浪花節満開というなんともひねくれたお話しに結果的になってしまいました。
読んでいただいてありがとうございました。星もいただけてとてもうれしかったです!
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
アカメスブルグ2回ググりました。
実際にないのにありそうな地名考えるのうまいですねー_(:3 」∠)_
フトロイエ、フロトイエって読み間違えててなんでお風呂とお家なんだろうって思ってましたし(笑)
つぐみさんのコメント楽しいです、白湯は不採用ですか?(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
作者からの返信
地名の捏造は楽しいですよねー。でもなんとかブルグって「お城」って意味だから、極東にこういう地名があるのはちょっとおかしいんですけどね。アカメスグラードの方がロシア語っぽかったかも。エジンバラのバラとか、ピッツバーグのバーグとか、エーテボリのボリとか、シュトラスブールのブールも全部お城って意味です。豆知識です。
フトロイエはThe second をグーグル翻訳に突っ込んで調べたロシア語です。格変化が合ってるかどうかは知らない。
つぐみさん楽しすぎますよね。このシチュエーションで白湯は思いつかなかったですよ。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
おぉ、ロシアものとはあまり見なくて珍しい。
二人は会話はシリアスなはずなんですけどクスリと笑えました。
人の想いはそれぞれなのでどっちが良いともわかんないですけど二人とも自分の意見を曲げないのが芯の強さがあっていいですね。最後は秋人が無事なようで良かったです。いつかまた戻って来そうな予感。
このお話がストレートなはずのワイルドピッチという事は変化球も考えてたりします?
「いけない!! 秋人がライフルで狙われてる!!
のところ下カッコが抜けてますよ。
作者からの返信
あ、カッコ訂正しておきました。ご指摘ありがとうございます!
今回はみなさん変化球投げているので私はこれで打ち止めにしておきます。
これでも相当苦労したんですよ?
夫婦だったことがあるからこその意見調整の難しさってありますよね。この話はそこのところがお話しのキモでした。結局美冬が折れちゃってるのですが、秋人も内地の暮らしに適応できなくてすぐ戻ってくることになるかもしれません。これ要するに生き様の問題なんで、なかなか突き詰めると難しいですよね。
読んでいただいてありがとうございました。星もいただけて嬉しいです。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
文句を言って追い出して、だけど慰謝料を理由に見送りに来る美冬さん。なんだかんだ言いながら、やはり秋人さんのことを思っているのでしょうね。
ライフルを構えた男に向かっていく様は、痺れます!(^^)!
内地に行った秋人さん、美冬さんのことが恋しくなって、戻ってきそう。
素直になれなかったり、譲れない意地があったり。それでいてちゃんとお互いのことを思ってる二人の距離感が、良い味を出していました(#^^#)
作者からの返信
すこーしみなさんの書くお話しよりも年齢設定が上なんですよね。一回夫婦として暮らしたことがあるからこその近くて遠い二人の距離感が書けていたら個人的には成功かなと思いました。
秋人はきっと美冬のところに戻ってきますよ。何歳になってもガキっぽいところがあるんですよね。
読んでいただいてありがとうございました。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
歌に出てくるような、素敵な一幕ものでした。個人的にはもう少し読んでいたかった気がしますけど。でも、こういうのはヘタにエピソードを増やすととんでもなく長くなっちゃいそうですからね。長編化、どうですか?
楽しかったです!
作者からの返信
これ実は秋人たちが海外在住になったかの裏設定がありまして。国内に住める日本人の総数が規制されたという設定なんですが。それ書いてると軽く3万字ぐらいになっちゃうんですよね。それで今回はエッセンスだけに絞りました。
でもこれの長編化は難しいですねー。長編化するなら美冬は実は殺し屋で、密航しようとする秋人をライフルで撃ち殺してしまう。そして美冬はエミリと名乗って世界を股にかける一流の殺し屋になったというお話しにするかな。やべえ、これ面白そう。
読んでいただいてありがとうございました!星も入れていただいて嬉しかったです!
前編 アカメスブルグの粉雪への応援コメント
北の地のハードボイルドって、また独特の良さがありますよね。いい感じです。それにしても、どこにこんな隠し球持ってたんですか。
作者からの返信
どうしても日本の田舎のお話しだと閉塞感があって湿っぽくなっちゃうのがイヤだったんですよね。
異国の話にするだけでどこか解放感あるでしょ?
今回みんな仕上がりが早くて焦りました。無理無理ひねり出したとも言います。
読んでいただいてありがとうございます!
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
おお! 架空のロシア! 架空の都市!
活劇!
いつの時代か判らないけどロシア及び大陸ものは燃えます!
そうですよねー。根本的な考え方の違いって。
生まれ育ったところが故郷なのか、同胞がいるところが故郷なのか。
考えすぎると厄介な部分ですが、決めたひとは強いですね。
作者からの返信
時代は不詳です。一応近未来かなーというイメージですけどね。
ちょっと閉塞的でない田舎を書きたくなって舞台をロシアっぽい大陸にもっていきました。日本の田舎だとどうしても閉塞感出ちゃいますからね。
故郷はどこかという話、突き詰めるととても重いテーマになっちゃいますよね。
読んでいただいてありがとうございました。星もいただけて嬉しいです。
後編 第三埠頭の涙への応援コメント
面白かったです!
短い中にしっかりと物語の世界が作られていて、入り込んでしまいました。
大陸の乾燥した雪と日本の湿った雪...想像させられます。
美冬の勘違いながら体を張って秋人を見送る場面。複雑な想いが伝わって良かったです。勘違い、というところがまたいいですね。
楽しませていただいきました!
ありがとうございました。
作者からの返信
かわのほとりさん
読んでいただいてありがとうございました!
実は本文に書かなかったのですが、この時の日本国内ではウィルスが蔓延しすぎてソーシャルディスタンスが過激に進み、都市部に住んでいる人の3分の2は移住させられて、一部は日本国内ではなくてロシアに日本政府が借地して作った町に住むことになった、という設定なんです。それで移住してきたのが美冬たちの両親なんですね。
美冬、なんだかんだ言って秋人の希望をかなえてやりたいと思ってるんですよね。
星もいただいてありがとうございました!