27 D ラミーニャ
リクを走る鳥それが「ラミーニャ」だ。
人によっては「ランバード」という総称で呼ぶ場合もある。
ランバードは走り鳥という意味だが、他にも小型種が何種類かいる。
伝聞で聞いた南のほうの大陸にいるダチョウという鳥に似ているらしい。
体長2メトル前後の二足歩行の鳥だ。
翼はあるのだが、体重が重くて空を飛ぶことはできない。
いわゆる「ウマトリ」と言われるタイプの鳥だ。
くちばしは大きいが先は尖っておらず丸い。
頭が出ていて、鳥の中では首が長い。
体はでっぷりとしている。
脚は細めではあるが、太ももは筋肉が発達している。
その脚でものすごい速さで走ることができる。
持久力があり、その平均速度をウマを上回る。
ただし、馬ほどの体重、力はない。
そのため、一部の荷馬車は、馬でははなく、ラミーニャ車が使われている。
ただし、積載量は馬車の半分以下くらいだろうか。
かなりの軽量化をした高速移動用の荷馬車を使う。
ラミーニャの背中に直接乗ることもできる。
普通は鞍を載せるが、裸の状態で乗るのは難しいが、不可能ではない。
手綱もつけるのが一般的で、ほとんど馬に近い。
ラミーニャへの騎乗は、プロは全員、体重の軽い若い女性が中心となっている。
主要都市の冒険者ギルドでは、近隣の村への高速通信用にラミーニャを常駐させている。
このラミーニャ便を使って、手紙を届ける。
つまり、王都からはハーピー便で数時間で手紙が主要都市へ伝達し、そこから目的の村までは地上でラミーニャ便を使うという運用だろう。
これで、全国のほとんどの場所へ、当日配送で手紙が送れる。
ただし、ハーピーもラミーニャも数が多くないので、緊急用に限られる。
ラミーニャの肉は、少数だが牧場から出荷されており、食べることができる。
専門店などもあるので、活用しよう。
特に、胸肉の唐揚げが美味しいと思う。タルタルソースをつけて食べるのも絶品だ。
卵も販売されており、鶏より大きな目玉焼きのインパクトはすごい。
観光牧場など一部ではあるが、食べる機会もあるだろう。
ラミーニャはテイムというより、完全に家畜化されており、ラミーニャ牧場で育つ。
卵で生まれるのも好都合だ。
卵なら普通、インプリンティングという親を識別する行為があるので、簡単に調教が可能だ。
ラミーニャ牧場では、週末やお祭りを中心にレースがたびたび開催され、賭け事もできる。
勝った負けたの真剣勝負は、冒険者諸君も大好きだろう。
自己破産しないように、くれぐれも運用は慎重に行おう。
すってんてんになっても、俺は責任を取ることができない。
子供試乗ラミーニャ体験会も同時に行われており、子供たちに抜群の人気だ。
自然界では、中央のフィーラル大草原に多数生息している。
よく群れ単位で活動しているので、運が良ければ、草をついばんで移動するところを見れるだろう。
危険を察知すると、全員で急いで走り出すので、圧巻だ。
フィーラル大草原のサファリツアーでは、ラミーニャ、ホーンラビット、ワイルドウルフ、そして運が良ければ遠縁でアースドラゴンなどが見られる。
子供も大人も大興奮間違いなしだが、少々危険も伴うので、覚悟を決めて参加しよう。
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