18 C スケルトン

 バラバラの骸骨型アンデッドの魔物、それが『スケルトン』だ。


 まずアンデッドが何かというと、帝国語で生きてるように動く死体や骨のことだ。

 厳密に言えば、レイスなどの幽霊も含む。

 見たことない人の中には、信じがたいかもしれないが、現実にいるので、直視しよう。


 見た目は人骨なだけだが、それが立って動く。

 筋肉がないし、バラバラのはずなのに形を保っていて、謎にしか見えないが、アンデッドにそういう常識は通用しない。

 これが、理の一部として機能している以上、俺たちは戦って倒すしか、生き延びる道がない。


 スケルトンはアンデッドの中でも最弱に分類されるが、実は揺れ幅が大きい。

 立派な剣士が死んで、剣と盾を持っていたりすると、意外なほど強いこともある。

 しかし、幸いなのは、ほとんどのスケルトンは強い武装を持っていないことだ。

 理由の一つは、初心者冒険者が弱い装備で負けて死んだ者が、アンデッドになったという可能性だ。

 悲しいが、これが世の理であり、この世界の法則なのだ。


 町や村で亡くなったなら、火葬をするか、しっかり土葬であっても埋めるように。

 でないと、アンデッド特にスケルトンになりやすい。

 動く死体であるゾンビになる場合もある。

 また、怨念つまり後悔という思念が残っていると、レイスになる場合もある。

 その関係もあり、スケルトンとレイスによるオーケストラになっていることもあるので、注意しよう。


 さて、スケルトンに対する攻撃だが、剣で切ればダメージが与えられ、バラバラになる。

 しかし一部のスケルトンは再び合体して平気で襲ってくることもある。

 どちらのタイプなのかは、見た目で判断できないので、気を付けよう。


 そういう敵には、教会での聖なるお守りが案外有効だ。

 冒険者の中には、信心深くない人も実は多いだろうが、必要だと思ってお世話になろう。

 まず、高価だが銀のおメダイがある。これをつけるだけで、対アンデッドの防御力が上がる。

 そして重要なのは、このおメダイや剣に使う、聖水だ。

 ぶっちゃけ、聖水は高いが、おメダイもそこそこの値段だが、対アンデッド効果に嘘はないので、必要経費だと割り切ろう。

 効果が実際にありその目で確認すれば、教会のすべてが嘘ではないと実感できるだろう。


 スケルトンは人型だし、そもそもアンデッドを食べようと思う人はいない。

 呪われたくなければ、やめておけ。それが賢い選択だ。


 正直に書き記すと、食えないし利益もない醜悪なモンスターでは、テンションが下がるだけなので、あまり相手にはしたくない。

 しかし、たまに大群で都市を襲うことがあるので、知識は持っておいて損はない。

 明日、戦うのは俺ではなく、あなたかもしれないのだ。


 アンデッドそのものは、退治したら終わりだ。

 それに類似する小型のホネホネ人形は、お土産として、南部のほうではよく見かける。

 この人形がアンデッドになることはない、ちゃんとイミテーションつまり偽物なんで安心して大丈夫だろう。

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