16 C キラービー
殺人蜂と甘い蜜といえば「キラービー」だ。
見た目は普通にハチだが、大きさが30セントメトルとこいつも大きい。
昆虫系なので、頭、胸、腹に分かれており、胸から細い足が左右に3つ計6本ある。
目は複眼、キラーアントに似た顎が強力だ。
体は黄色と黒のいわゆる警戒色と言われるもので、非常に目立つ。
一番後ろの腹の尻には針がついている。
国内のあちこちに巣を作って住んでいる。
動物などを食べるほか、小さなホーンラビットの子供なども襲う。
小さな個体ならスライム、リクウミウシ、マイマイまで食べるらしい。
もちろん、花の蜜を集めるために、花を巡回しているのも言うまでもない。
たまに花畑に大群がいて、びっくりすることもある。音を立てずに、そっと離れよう。
逆にキラービーのハチミツを狙い、ブラッディベアや珍しいがオウルベアが襲って食べることもある。
ベアの大きさは2メトルから3メトルは最低でもあるので、さすがのキラービーでも対処できないのだろう。
この世界はまさに弱肉強食であるのを、見せつけられる。
巣は基本的に、高い木の数メトル上に作られる。
ギリギリ、ベア系モンスターが届く位置なのが、生物の不思議ではある。
丁度、人族の視線よりちょっと上なので、間違って気づかずに近づくと、死亡する目に遭うこともあるので、ちゃんと上にも注意して歩こう。
飛んでいるキラービーに近づくと、ブーンと羽音がしており不気味でもある。
初心者のうちは、キラービーに囲まれて、このブーンがそこらじゅうからするだけで、パニックになることもあるので、注意を要する。
四方を囲まれればピンチに違いないが、翅が互いに邪魔で、幸い一度に襲ってこないので、順番に倒すしかない。
しっかり関節部を狙えば、硬い殻でも倒すことは可能だ。
ただ初心者なら、なるべく逃げよう。
初心者がハチミツ狩りに誘われ、油断して死亡する話はよく聞く。
クイーン・キラービーは、女王バチであり、巣の王者だ。
一回り大きいから、見ればすぐわかる。
倒すと大きな魔石が得られるし、素材の値段も高い。
しかし、生かしておけば、また巣を作りハチミツが採れるので、どちらを選んでも損はない。
もし実力の自信がなければ、逃がしたほうが賢明だ。
初心者であれば、どちらかというと、自分が逃げる羽目になるので、判断する必要はない。
すぐに逃げろ。
その巣と、ハチの蜜袋にはハチミツがたっぷりと詰まっていて、最高級の甘みだ。
食べたことがあるが、濃厚なこれ以上の甘さはないというほどのもので、最上級のものが国王に献上されるというのも頷ける。
これを切った高級なふわふわ白パンにたっぷりと載せて食べたら、それはもうばつぐんに美味いのは保証されるだろう。
そうそう、蜂蜜酒、ミードというものがある。
元は蜂蜜が天然の発酵を経て、酒になったものだ。
濃厚な甘さと酒のアルコールで、とてもうまい。
これも国王に一緒に献上するらしい最高級の酒の一つだ。
そして世界で最初の酒でもあるという。
その歴史に乾杯して、今日も美味い酒を飲むのだ。
針の毒袋は痺れ毒が入っておいて攻撃されるとマヒ状態になりやすい。
この毒が錬金術では麻酔薬になるらしく、重宝されている。
透明な翅は、特に価値はないが、たまに子供が遊びで使ったりするため、売れないこともない。
殻はキラーアントと同様に鎧に加工され、スケイルメイルのようになる。
黄色と黒の鎧は非常に目立つので、黒光してカッコいいキラーアントよりは人気がない。
また空を飛ぶためキラービーのほうが薄くて若干弱いのが、利点であり欠点でもある。
そのあたりを考慮して、どちらにするか、冒険者はよく悩む。
ハチやアリ型の獣人は見たことがない、とだけ言及しておこう。
世界は広いので、反対側の大陸にはいるかもしれないが、知ったことではない。
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