第二章(または第11話)エイルさんとご一緒に?・・お鍋かワン?わん?

それは エンドレスな冬の日の出来事


暖かな服を着た二本足で立つ犬と

その犬と手をつなぐ金色の髪の少女

こちらも 白いコートと帽子を身につけている


二人は 雪の積もった森の小路を歩いている


犬・・こと わん子はお喋りが大好きで

魔法使いの弟子なので

魔法もちょっぴり、だけ使える わん子


今日は雪が積った森の小路を

大好きな御姫さまのエイルさんと…手をつないで

お城へ向かって歩くのだワンワン


「寒くない?ワン子さん」

エイルさんの綺麗な青と琥珀色の色違いのオッドアイの瞳が

ワン子を見つめて問いかける


猫に似た耳が帽子からチラリと見えてる


ああ、金色のウェーブのかかった髪も素敵ワン


「平気ですワン」


「エイルさんこそ大丈夫ですか?ワン」


「うん!大丈夫街に着いたら

お買い物して帰ろうね。わん子さん」


「城で待ってるアーシュさんにも お土産買わないと・・ワン」


「そうだね♪」とエイルさん


「この季節は出店の暖かいグリューワイン

香辛料と砂糖たっぷりのホットワインが美味しいよね

でも、アルコール強いからすぐに赤くなって酔っ払ちゃうけど

ホットの葡萄ジュースにしておきますか…ワン」


「そうだね、ジンジャークッキーとかもゲットしておきたいかな~

クマ型の蜂蜜味のソフトキャンディーも美味しかったから

あれもいいかも」


すると黒い影が突然、僕らを覆う


「ほほ…この時期は チキンの丸焼きに

分厚いステーキ

ケーキ クリスマスプディング

ジュートレイン(クリスマスに食べるドイツの伝統菓子)も美味しいわよぉ」


去年、現れた巨人だった 巨人の女

または…作者 本人だった…


「ひやあ!ワンワン」


「きやあきやあ!なに!

この建物三階立て並の大きい人!と」焦るエイルさん


「大きすぎだよ!」・・と泣き叫んでしまうエイルさん


「ほほ、巨人だから~ね 大きいのよ」

と巨人こと作者


「確かに身長は建物三階立て と同じくらい かしらね…

可愛らしいお嬢ちゃんに

去年、食べそびれたワン子ちやん…☆ 美味しそうな子達ね♪」


「え!ええ!なんて事なの!この巨人こと作者ってば!

人食いなんだね!」


「そうそう…おほほ(*^O^*)

じやあ、早速頂きますか うふ」


「ええ、食べる気ですか!ワンワンワン」


「当然じやない…うふ」

そう言って…

巨人こと作者は わん子やエイルさんを捕まえたのでした♪


「きやああ!」「エイルさんワンワン!」


僕らは鳥かごに入れられて

その鳥かごは、飾りつけられたクリスマスツリーに

吊られたのでした!ワン

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