桜の舞う季節

「やっぱり来た」

先輩は笑いながらそう言った。

去年、桜の咲く頃にこの場所で先輩と出会った。その姿は桜の花言葉そのもののようだった。

この前の告白の返事を貰うために、先輩と出会ったこの場所にいると確信してここに来た。

先輩は深呼吸して一言

「いいよ」

そう頬を桜の色に染めながら言ってくれた。

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