第3話 ちょっとしたドキドキ感

再び「綺麗な君」と会った場所に行ってみた。


来るはずもない人を待っているなんて…。

キミは馬鹿だなと思うだろう。


忘れ物を取りに来たのか…慌てて彼女は戻ってきた。


内心「戻ってくる」確率が少ないと思っていたので、びっくりしていた。


「あの、私のケータイ置いていなかった?

忘れたんだけど……」


僕は、


「いや、知りませんね。(笑)。」


と言った。


本当は「彼女のケータイ」は隠し持っていた。


彼女を帰したくなくて…嘘を着いたのだ。


なんて馬鹿なんだろうと今になって思う。


彼女はこんな嘘分かるに決まってる。そう思いながら…僕は咄嗟に言ってしまったのだ。


後から訂正出来る訳もなく…時間だけが過ぎていったのだった。

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