第135話 解放
バカみたいに広い空へ私を解き放って
その透明な青の中を泳いでみたら
絡まる白い雲に足を取られて
ジタバタと溺れる私がいた
結局そうなるのだと諦めながら
なんとか雲の鎖を断ちきれば
無力な体はそのまま急速に落下し
その一瞬だけ風になれた気がした
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