第83話 黄色いノート
あの日ノートに書いた言葉たちは
確かに今の私を形作った大切なもので
それでもあまりにも生々しい感情が
いたたまれなくてそっと蓋をした
あれからもう何年もの時が過ぎ
再び開いた黄色い表紙のあのノート
覚えのある心の欠片たちが
さまざまな色合いを持って転がりだす
ああ確かにあの時、私は生きていた
確かに今も、変わらず生きている
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