第44話 壊れた心
たとえば心を壊してまでもやらなければならないことがあったとして
砕け散った心の欠片はどこへ葬ってやればいいのだろう
濃密な土の香りが立ち込めるその場所は失われた感情の墓場
せめて花をと手向けてみても残るのはむなしさだけ
そうしてやり遂げたことの幾つかがその手に残ったとしても
ここに在るのは壊れた心だけを宿したただの人形
喜びも哀しみも怒りも憎しみも何もかもが失われて
いつも同じ笑みを湛えながらただそこに座っているのだ
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