歩幅足跡なにかの奇跡

足ゆうて便利なものがあるのです

肉でも繊維でも鉄でもなんでいい

足があります

足を動かすと体も動き、前にも後ろにも動けます

動物に、足があるかないかで生死が分かれる時もありますけれど

だいたいは生きています

どんな思いを抱えているか

空を見上げて綺麗と思うか

地面を見て嘆くのか

あまり何も変わりません

変わっていることは足がないってことだけです

ただそれだけで可愛がられることも優越感に利用されることも

足がないと言うだけです

いつも泣くのは足がない人だけです

ええ、ある人もない人も泣いて笑って

なあんにも変わりはしないのです

ああ、ずうと血が流れていれば死にます

そん時だけ足は決められるのです

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る