第95話 「悪人は誰?」
【95】
「ドロボー!」背後からの叫び声に、振り向きざま足払いを食らわせて「しまった」と思った。倒れたのは、いかにも善良なおじさん。追ってくるのは金時計にパンチパーマ。「助かったぜ」パーマが言う。「コイツは常習犯でね。あ、私こう見えて警官なんだ」つくづく、声も見た目も信用できない。
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