第40話 学校にて

 私は今、詰め襟を着て学校に通っている。学校には女子として通えるよう交渉しているところだ。性同一性障碍の診断が降りたのが入学後だったために、余計に面倒な状態なのだ。ホルモン治療もできず、男性ホルモン抑制剤も使えなかったから。


 つかつかと女性教員が近づいてくる。そして言い放った言葉が


「今の君の外見では、みとめられません」


であった。

私は途方にくれ、頭の中が真っ白に染まった。



ーーおわりーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る