Heart15.飛べない鳥ー風樹versionー
飛べない鳥
Angel15. 飛べない鳥Ⅱ
1.-女性―
いつも、はぐれてばかりで
心がボロボロになった、私
いつも、うつむいてばかりで、
一人で、生きてきたの
外の世界なんて、どうでもよかった
私の心は、行き場を見失ってたの
蒼く、にじんだ心で、
言い訳ばかりしてた
時計の針の音が、やけに気になった
「一人で生きていかなくちゃ」
そんなこと思ってたの
私は、籠の中の飛べない鳥のよう
青い空を仰いでみたら
心が澄んできたわ
籠の中から、今、私は羽ばたくの
あなたと、大空の彼方へ
もう、
飛べない鳥なんかじゃないの
2.―男性―
いつも、何もかもが分からなくて
心で、ポロポロポロ泣いていた
いつも、何も言葉にできずに
一人、生きてきたんだ
青い空を飛ぶ鳥が、羨ましかった
俺の想いは、灰色の空に閉ざされてた、
列車のドアに、膝を抱えて、
ドアにもたれてた
列車の揺れる振動に、思いを託した
「君に出会うために、生きていかないと…」
そんなこと想ってたんだ
俺は、籠の中の飛べない鳥なんだ
静止したような世界にいる俺を
見つけてくれた君
君への想いがトキメキへと
俺は、君の手のひらに、
「アイシテル」と
指で、書いてみせたんだ
※―二人―
二人、繋いだ手を強く握りしめた
これが、アイシテルのサイン
これを、愛と呼んでいいなら
もう、何にも怖くない
愛を手にしたんだ
籠の中の鳥だったんだと、
一滴の涙を忘れよう、
青い大空へと
二人、愛と共に羽ばたく
二人、大空の彼方へ
もう、
飛べない鳥なんかじゃないんだ
(台詞)
「君の手のひらに“アイシテル”と、
指で書いた一瞬(とき)から、
もう、二人は、
飛べない鳥じゃないんだ」
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