◇ 第二部 所持宝具設定集 その2
主人公達の持つ宝具の説明第二弾です。
今回はロナの持つ宝具となります。では、ご覧ください。
(なお、売却済や未使用といった宝具の説明は、今話で一緒に載せるつもりでしたが、この話も長くなりすぎたので次回にします。申し訳ありません)
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〔ロナの持つ宝具一覧〕
《武器系》
「夜風の剣 ヒューロ」
(説明)
所有者の風・光属性の攻撃の威力が特大アップ、夜はこの効果が二倍。
ありとあらゆる風を吸収し、この剣から繰り出す全ての攻撃の威力を吸収した分だけ上昇させる。また、蓄えた風を好きな形で放出することもできる(放出した風の威力はこの剣による斬りつけと同等)。
(詳細)
ロナの愛剣。世界最強の叔父からかなり強いと太鼓判を貰うほどの性能をしており、彼女自身も一生ものの武器だと確信している。
夜に属性強化の効果が二倍になるが、実はまだ自己練以外で夜にこの武器を使ったことがなく、フルパワーを発揮したことがない。
また一度に取り込める風量に際限はあれど限度と見境がなく、剣を振った際に起こる風圧や、風属性の術技で発生したものでも構わないため、使えば使うほどこの剣に風のエネルギーが溜まって行くことになる。
ちなみに彼女は風を放出する効果もほとんど使ったことがない上に毎日何百回、何千回とこの剣で素振りをするので、エネルギーだけが日々蓄積されていっている(本来は練習用の木刀などでやるのだが、ザンの提案でそうしている)。
属性が強化される時間帯の考慮や風のエネルギーの放出を全く扱えていないなど……ロナがこの剣を使いこなせてるとはまだまだ言えないのが現状である。
「鮫角の大剣 ソジャーク」
(説明)
装備者の水属性の攻撃の威力が極大アップ。
「斬撃」や「切断」を伴う水属性の攻撃を行なった場合、その威力が20%上昇。また、その攻撃を特殊な形状(ギザギザ)に変化させることもできる。
(詳細)
両刃のノコギリ状の大剣。特定のダンジョンの隠しボスを倒さないと入手できないため効果は強いが、形状のせいで非常に使いにくい。
そのためこの宝具を手に入れた冒険者のほとんどが、売却するか融合の素材として使うかしており、そのまま使用するケースは稀(そもそも入手すること自体難しいが)。
ロナもこの剣を「ヒューロが使えなくなった際の予備」としたのはいいが、得意にしたい風属性に対応していない上、自己練で何度か使ううちに扱いづらさを実感した。なので、より良い風属性の剣が見つかり次第そちらを予備にして、こちらはザンに「ソーサ」で投げ飛ばす用として譲渡しようと思っている。
《防具・衣服系》
「息吹の水着(ビキニ) エアラ」
(説明)
女性しか装備できない。
装備者の体型に合わせたサイズに自動調整(衣服系の宝具共通)。
装備者の風属性の攻撃が特大アップ、受ける水属性の攻撃のダメージが特大ダウン。
10~60の魔力を消費することで、それと同等の分数だけ水中でも活動できるようになる。この効果は、触れた相手にも付与することができる。
(詳細)
上下ワンセットで装備しないと効果を発揮しない、青緑色ベースに金色の装飾が入ったビキニ。水着だが中々強力な効果を有している。
たまたま男性のみで構成された某国の騎士団がこれを宝箱から手に入れて非常に扱いに困ったという記録が残っているようだ。
今のところロナはこれを風属性の強化を目当てで、ダンジョン攻略をする日の下着として使用することにした。また、彼女はこれを着てみたことが自分のスタイルの良さをちょっぴり自覚するきっかけになった。そのため、いつか好きな人の前で着て見せてどんな反応をするか見てみたいとひっそりと思っている。
なお、この宝具もこの宝具で、スタイル抜群の美少女に着られて喜んでいる……かもしれない。たぶん。
《アクセサリー系》
「剛力のグローブ リキオウ」
(説明)
装備者のステータスの攻撃の数値を1.5倍にする。
(詳細)
指輪も付けられるようになっている、親切設計な穴あきグローブの宝具。二つ一組であり、揃えて装備しないと効果は発揮しない。
攻撃力を1.5倍にするというシンプルかつ強力な効果があり、某最強の冒険者がやたらと広めまくったこともあって、喉から手が出るほどこれを求めている人間が大勢いる。まるでその需要に応えるかのように、ここ十数年でダンジョンから出てくる数はそこそこ増えたのだとか。
ロナにとっても大切な宝具の一つである。もっとも、効果をありがたがっているというよりは「憧れである叔父とお揃いの宝具が持てて嬉しい」という感覚の方が強いようだ。
宝箱から出てきた時は飛び跳ねたいほど嬉しかったが、それと同時に、活動を始めてたった数日という早すぎる時期に手に入ったのでちょっぴり拍子抜けしたともいう。
「治癒の指輪 メディロス」
(説明)
装備者の回復魔法の効果が極大アップ。
装備者が消費した魔力の一部を自動で回復魔法に変えて本人に還元する。
(詳細)
魔法・術技・アイテムなど方法は問わず、とにかく消費した魔力の一部を勝手に再回収し、勝手に回復魔法に変換して癒してくれる白い指輪。これさえ装備していれば強力な技を放てば放つほど自分は回復していくので、戦闘において有利な状況を作りやすい。
なお、回収できた魔力が少なすぎると効果を発揮しない。
また、自動発動の回復魔法は(勝手に発動するのにも関わらず)装備者が発動したという扱いになるため、この宝具自体のものを含む回復系強化の影響をきちんと受ける。
しかし、ロナはザンとコンビを組んでからまともに傷を負ったことがないので、この指輪の回復効果の恩恵をろくに受けたことがない。
ただ、一番大切な人から熱烈に口説かれながら渡された代物(しかも指輪!)なので、入浴時と睡眠中以外は常に身につけていたりと、それはもうめちゃくちゃ大切にしている。
一人のとき稀に、ニコニコしながら嬉しそうにジーッとこの指輪を眺めていることもあるようだ。
「迅雷の腿帯輪 バルバリド」
(説明)
装備者の雷属性と風属性の攻撃の威力が特大アップ。
装備者のステータスの速さの数値を1.25倍にする。
(詳細)
属性を二つ強化する上に速さのステータスを1.25倍にするという強力な効果を持った、雷のような刺繍が入っているベルトの宝具。腰に巻くベルトではなくアクセサリーとして太腿に着ける必要がある。
このベルトをザンから受け取った際、レッグリングというアクセサリーの種類を知らなかったロナは首に巻くものだと思っていた。
なお、ベルト自体不慣れなため着けるのを手伝って欲しいと彼にお願いしたところ、「レディの御御足に気軽に触れるのは紳士的にアウト」という彼女にとっては謎のセリフと共に断られ、そのために装備するのにひどく手こずってしまった。
ちなみにロナは普段からロングスカートばかり履いているので、まだこの宝具がアクセサリーとしてまともに人の目に晒されたことはない。そのため、彼女はいつかザンの前でロングスカート以外を履いてこのアクセサリーが似合っているか感想を聞きたいと思っている。
「劫火翼の髪飾り マレス」
(説明)
装備者のステータスの攻撃と魔力強度の数値を合計し、その結果を両方に反映させる。
(詳細)
装備者の攻撃と魔力強度を合計した上で、どちらもその合計した数値にしてしまうシンプルだがとんでもない効果を持つ髪飾り。
「防御の半分を攻撃に加算」といった、やや似ている効果をもつ宝具は世の中に既に存在しているが、ここまで強力なものはどこの記録にも残っていない。
主にロナに対しての恩恵は二つ。一つは攻撃=魔力強度になったことで術技でなく、魔法だけでもだいぶ戦えるステータスになったこと。
もう一つは一方を上昇させる宝具や補助魔法の効果が、もう一方にも影響されること(例えばリキオウによって魔力強度も1.5倍になる)。
実はそういったステータス上昇系効果は一人につき一項目ごとに一つしか影響しない(ロナの場合、リキオウを装備しているなら他の攻撃上昇系のアイテムの効果は反映されなくなる/ハドルオン=バイゼンを使用している最中は他の防御上昇の補助魔法の恩恵が受けられない)という隠された効果があるため、実質、重ねがけをすることができるようになるのは強力と言う他ない。
ちなみに髪飾りとしても普通にオシャレなので、ロナは普段から身につけるつもりのようだ。
「魔導の腕輪 マージオウ」
(説明)
装備者のステータスの魔力強度を1.5倍にする。
(詳細)
リキオウの魔力強度版。あのグローブと対となる存在だと解釈している人も少なくない。某有名な冒険者がリキオウを広めた結果、その流れで賢者や魔法使いにはこちらが注目されることになった。ちなみに市場での取引額はリキオウとほぼ同じ。
なお、魔力強度の上昇は補助魔法の強化につながり、補助魔法の強化は他全てのステータスの上昇につながるため、ステータス強化の宝具の中ではこれが一番強力なのではないか、という考え方もある。
ロナはこれをマレスとリキオウの三つセットで身につけることで、「攻撃と魔力強度を合計した上で2.25倍にする」といった使い方をしている。
《小物・その他系》
「古鮫歯の御守石 メガロディア」
(説明)
効果を発揮するには、血液を用いて所有者として登録する必要がある。また、身近においておかないと効果の影響が受けられない。
他人への譲渡や存在の忘却で登録が解除される。
所有者の水属性の攻撃の威力が極大アップ。
所有者の斬撃や衝撃波(=飛ぶ斬撃)を伴う術技の威力が1.2倍。
(詳細)
サメの歯の形をした御守り型の宝具。ある特定の隠し部屋のボスを倒さなければ手に入らない分、剣士や斧使い等にとっては多くの術技の威力が二割増しになるという強力な効果を有している(一緒に出てくる大剣と違って)。
もちろんロナの必殺技である〈月光風斬〉も強化されるため、彼女はダンジョン攻略の際に必ず持ち歩くようにしている。
《札系》
「術技:月光風斬」
(説明)
魔力を120以上消費して発動することができる風・光属性を持った、主に斬撃・衝撃波に分類される究極術技。
発動後、光属性と風属性の
その魔法の強さは、消費した魔力量と術者の魔力強度を参照とする。また、夜の場合は自然の光と風も取り込むことができる。
その後、武器を振ることでまとった魔法を風属性と光属性の衝撃波(=飛ぶ斬撃)の術技として放つ。その際に、威力の算出に術者の攻撃の数値を交える。
また、使用者本人が決まった動作をとることにより衝撃波を特殊な形状のものに変えることができる。
衝撃波が通過した物体や着弾地点に魔法扱いの爆発を起こすことができる(任意)。爆発の威力は武器に付与されていた魔法の強さを参照にする。
(詳細)
ロナが自身の必殺技と定めた、かなり強力で特殊な究極術技。
光属性と風属性の強化の影響を受けられる。また、爆発効果も用いる場合は爆発系の強化も対応している。
普通ならば術技は「魔力消費→動作→術技射出」という手順を取るが、この技は「魔力消費→特殊な
それにより本来、術技の威力に「魔力強度の数値」は「攻撃の数値」ほど影響しないはずだが、この技の場合は全く同じ割合で反映されるという隠された効果がある。
加えて、他の術技は一つか多くて二つの一定の決められた動作をとることで決められた形の技を発動するのだが、一度魔法を経由するためなのか、この術技はその動作と型が多数存在している(例えばある術技は上から下へ斬り下ろす動作をしなければ発動しない。しかしこの技は縦、横、斜め、一回転などに対応し、その都度、飛ぶ斬撃の形や軌道も変化する)。
そのため何も知らない者がみれば全く違う術技を発動しているように見せることも可能である。
現段階でも威力は十分ではあるが、この術技における魔力強度の重要性に気がついていなかったり、魔物食材の確保には不便という理由で爆発する効果をほとんど使用していなかったり、型や斬撃の形の全てをまだ把握しきれていないので、「ヒューロ」と同様、ロナはこの術技をまだまだ使いこなせていないといえる。
「術技:鮫泳水斬」
(説明)
魔力を70以上消費して発動することができる水属性を持つ斬撃・衝撃波に分類される究極術技。
水中・水面・足がついてる状況で、刃のついた武器を用いて、下へ振り降ろす動作をとる又は地面に突き刺すことで、使用者が狙った相手を地面や水面を伝って自動で追尾する特殊な衝撃波が放たれる。
威力は主に攻撃のステータスを参照にし、消費した魔力量とある程度ならば魔力強度も影響がある。また発動後の衝撃波の大きさはそれらに加えて使用している武器の質(主にサイズ)も関係する。
(詳細)
発動した後、サメの背ビレのような斬撃が狙った的を自動追尾してくれる水属性の究極術技。追尾の際に地面や水面を通る必要がある都合上、空中では放つことができない。
ロナは風属性の強化を重点に置くことにした上、発動条件が多数存在する〈月光風斬〉をメインで使用しているため、習得したのはいいものの未だ実践で使ったことがない。
しかし広範囲に影響がある彼女の必殺技と違って、「個を精密に狙える中距離攻撃」というきちんとした差別化がなされているので、必要があればしっかりと使い分けるつもりであり、不要な技とまでは思っていないようだ。
「術技:疾迅雷突」
(説明)
魔力を90消費し発動することができる雷・風属性を持つ刺突・衝撃波に分類される究極術技。
切っ先のある刃のついた武器を用いて、前方へ真っ直ぐ突き刺す動作をとることで、その先端より近距離に向けて鋭い衝撃波が放たれる。
威力は主に攻撃と速度のステータスを参照し、魔力強度も影響がある。
(詳細)
発動が早い代わりに、衝撃波を放つ技にしては射程距離が非常に短い突き技の究極術技。普通は攻撃の威力の計算に含まれない「速度」も参照するという特徴がある。
本来は槍で使用することを想定されているが、剣やナイフでも発動が可能。
ロナの場合、〈月光風斬〉が遠・中距離の技であるため至近距離を得意とするこの技は相性がいい。風属性が含まれていることも非常にマル。
実は手軽に使うことが前提の技にしては消費魔力が高いのがネックなのだが、ロナは剣士にしては魔力量がかなり多く、食事という優秀な魔力回復手段もあるため大した問題になっていない。
「魔法:ハドルオン=バイゼン」
(説明)
今ある全魔力量の半分を消費し発動することができる、防御上昇の補助系の究極魔法。効果は習得者本人しか対象にできない。
消費した魔力を主に参照し、魔力強度も少し影響がある。
一度攻撃をくらうと全ての防御上昇効果は解除される。
(詳細)
一見すると、魔力を半分消費する上にたった一度でも攻撃をくらうと効果が消えてしまい、さらに自分にしか掛けられないという、通常魔法にも劣るかなりハズレな効果に見える。が、その肝心の防御力の上がり方が尋常じゃないという究極魔法。
なんと残り魔力量が『2』でも使用することができ、その上で防御力が最低でも十倍になる(普通に使えば数十倍は確実)。
本当ならば死んでしまうような格上の存在の強烈な攻撃を一発(もとい魔力を払える回数だけ)耐えられるようにするというのが、本来の使い道であると言える。
魔力強度の数値よりも、どれだけ魔力を消費したかの方が効果に影響があるため、パラディンなどの魔力強度が低めな前衛職でも問題なく扱える。
ちなみにこれは防御上昇効果全てに言えることだが、ある程度この種類の魔法に慣れていると、身につけている衣類にも半無意識で影響を与えられるようになる。
ただ、ロナが《大物狩り》と対峙した時期は、補助魔法の扱いがド素人だったためあのような結果になってしまった。
ザンの前では忘れたフリをしているが、稀にあの時の痴態がフラッシュバックして一人悶々としているという。
「魔法:ライフオン=オルゼン」
(説明)
残り魔力量が200を超えている場合のみ、全魔力量のうち『1』だけ残して全て消費し発動できる、回復系の究極魔法。効果は習得者本人しか対象にできない。
この魔法の使用により魔力欠乏の症状は起こらない。
一日に一度しか使用できない。
使用した習得者が患っている怪我や病や状態異常など、ありとあらゆる不調の全てを完全に回復する。
(詳細)
身体の回復という点においてこれ以上ないと言われるほどの効力を誇る、究極と呼ばれるに相応しい究極魔法。
効果は固定であり、最低限の魔力量(200以上)さえあれば、消費魔力量や魔力強度のステータスは効力に一切影響しない。
何十年も前についた古傷の痕も、盲目も、数秒で死に至る猛毒も、生まれつきの病も、効果さえ発動できれば全て残らず治すことができる。なんならこの魔法にしか治せない病気まであるという噂も存在する。
なお、入れ墨などもその対象だが、本人の意思次第で敢えて残すという融通を利かせられる隠された効果もある。
どこかの記録では、この魔法の存在を知った権力者あるいは資産家が、その札一つに数十億ベルを積んで手に入れたという情報が複数件残されているという。また、うまく使えば不老不死すら可能だと言われている。
ロナにとっては相棒に是非と札を渡され、断るわけにもいかないので習得したのはいいが、明らかにオーバーで強力すぎる効果であるため自分には勿体ないなとずっと感じている代物。事実、ザンと出会ってからまともなダメージを受けた回数が極端に少ないため、習得した直後の試運用と、《大物狩り》との戦闘後の二度しか使用していない。
ただ、憧れのあの叔父が羨ましがったため、その時はちょっと得意な気持ちになれた。
「魔法:ライフナー=フレムニオ」
(説明)
魔力を70以上消費して発動することができる、火属性を持つ回復系の究極魔法。
対象者を回復する。その後、消費した魔力量と同じ分数だけ対象者が受ける火属性の攻撃の威力が特大ダウンするようになる。
この魔法の効力は使用者の消費した魔力量と魔力強度を参照する。
(詳細)
回復としての効力は究極魔法にも関わらず、生物が自力で覚えることのできる最上級の回復魔法である「ライフオ=ラルーナ」と同等で、あとは火属性耐性付与のオマケが付く程度。そのくせ、必要な魔力はそれより15%強高い。
……が、この究極魔法の最大の利点は属性を二つ持つことであり、火属性と回復系の強化能力、節約能力、宝具の効果がそれぞれ反映されるため、最終的には「ライフオ・ラルーナ」より遥かに強力な魔法となる(習得者本人の努力が必要だが)。
こういった、効果だけなら自力で覚えられる魔法・術技と同等の代わりに属性を複数持つことでそれ以上の効果を発揮する自作・究極の魔法・術技は数多く存在する。
ロナにとっては元から自己回復力が高いのもあり、この魔法は相棒が怪我しても回復してあげられる手段が増えた程度のものでしかないが、まあまあ習得してよかったなと感じている。
「上昇:能力上昇」
(説明)
使用者の能力の成長段階をなんでも一つ上げる。
(ロナの現在の使用枚数は一枚→ 「魔欠耐性・Ⅲ」)
(詳細)
使用者の能力の段階をなんでも一つ強制的に上げることができる札。札のため、一度使ったら消える。
ダンジョンの宝箱から割とよく見つかるが、能力を一つ上げるというのは一生ものの有用な効果であり、売却せず自分や身内で使う人が大半なため市場には出回ることはかなり少ない。
保守的な職人達の間で数年に一度、この札の使用で技術を手に入れた人間のことが問題視され騒ぎになるが、実は毎回杞憂に終わっている。その理由は複数あり、その一部として前述のように札そのものの出回る数が少ないことや、自力でまともに技術と能力を習得・成長させた人間の方が明らかに仕事の出来がいいことなどが挙げられる。
ロナはせっかく手に入れた一枚を《大物狩り》との戦いで、五段階ある「魔欠耐性」の三段階目の成長に使用してしまったが、そうしなければザンを救えなかったため、二人とも勿体ないとは感じつつ判断は間違ってなかったと考えており、今はもう後悔はしていない。
「上昇:魔法上昇」
(説明)
使用者の魔法の成長段階をなんでも一つ上げる。
(ロナは現在、未使用を三枚所持)
(詳細)
使用者の魔法の成長段階をなんでも一つ強制的に上げることができる札。札のため一度使ったら消える。
その項目そのものの使い勝手ゆえ、魔法や術技の上昇の札は世間的に「能力上昇」ほどの重要視はされていないが、有用なことに変わりはなく、発見数に対して市場に出回る数は非常に少ない。
ロナは一気に三枚手に入れたこの札をザンに託されたが、本来彼女は剣士であって覚えている魔法の種類が少ないため、どう使おうか迷っている状態にある。
とりあえず一枚は偶然手に入れた札によって習得できた、最終段階一歩手前の速度上昇魔法「スピルウル」の進化に使用しようと考えている。あとは同じく補助魔法系(特に攻撃上昇)を覚えていってそれらに使用するか、叔父に相談して決めるつもりのようだ。
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ロナの所持宝具はこれで全てです!
彼女はザンと違って魔法や術技はきちんと習得でき、覚えられる能力に制限もないので自ずと彼より所持宝具が多くなります。
二人で活動してるので、これからも大体の札系宝具はロナのものとなるでしょう。
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