◇ 第一部 キャラ設定集 その1

今話以降、◇のマークが付く話は設定集等となります。

今回は第一部に登場したキャラクター達の設定を書き連ねました。

第一回はザンとロナの第一部までの状況です。


=====





〔ザン・コホーテ〕


性別:男 種族:ノーマル族(普通の人)

出身地:王都よりはるか北側にある田舎の村


年齢:17 身長:170cm(まだ伸びる)

体型:着痩せするタイプ(脱いだらまぁまぁ筋肉有り)

目の色:黒 髪型:黒/パーマ(天然)(普段は帽子着用)


レベル:☆1/Lv.1

強さ指標:ランク換算不可能

成長タイプ:バランス型(2:2:3:3) ※1 

(ただし、呪いにより成長できない)



=ステータス詳細=


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ザン・コホーテ

☆ Lv.1

適正:農家・商人・盗賊

<無所属/-ランク>

魔力量 2/2

攻撃:1 防御:1 速さ:1 魔力強度:1

魔法:-

術技:-


能力:『高速耕し』『栽培上手』

   『料理上手』『掃除上手』

   『宝具理解』『強制互角』

称号:【不成長の呪い】【最弱の呪い】

   【無魔法の呪い】【無闘の呪い】

   【呪い呼びの呪い】【呪いの限界】

   【呪い無効】【呪いを喰らいし者】

   【ジャイアントキリング】【攻略者】

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=説明=


女の子にチヤホヤされるため、そして地位と名誉を手に入れるために王都に上京し、冒険者になろうとした少年。


しかし、レディを庇って全身呪いまみれになり、ステータスが二度と成長できない身となった。

……はずだったが、持ち前のそこそこのメンタルの強さと機転の良さと運の良さでなんとかしてしまった。


呪いを逆利用する能力を手に入れてからは、自身の力を世間的に見て厄介なものであるものと自覚し、悪人に目をつけられぬよう、あまり目立たない行動を心がけている。


自身が紳士(ジェントルマン)であることに異様に拘る。

そして自分を紳士だと宣っているが、口調や思考自体はややナルシスト気味。滅多に敬語を使わない。


そして大の女性好き。女性に誠心誠意、心を込めて優しくすることが紳士の嗜みだと思っている。

死んでも女性に暴行を行ったり暴言は吐いたりせず、少しの怪我すら目の前で負ってしまうのも許さない主義。


なお、自身の思考が世間から見てやや行き過ぎなものであるという自覚もあるため、ケースバイケースを意識している。


現在はロナというモロタイプの少女と常日頃一緒に行動できて、実際だいぶ満足してるので、積極的には女性と関係を持とうとしていない。


趣味は小規模ガーデニングと料理。


最近の悩みは、紳士として大人ぶるつもりでカッコつけてるのに、ロナとのラッキー(?)ハプニングがやけに多発するせいで毎度ドギマギさせられ、いつか性的な経験自体は一切無いのがバレるかもしれないと考えてしまうこと。



=能力pickUP=


・『強制互角』

敵と認識した/された場合、その対象のステータスを自身のものとほぼ一緒にできる能力。

敵を強化してしまう可能性もあるため、世間的にはかなりのハズレ能力扱いである。札の取引額も安い。


ザンは魔力を消費して発現する項目を使用できないため、この能力の特性を全て引き出せているわけではないが、過去の誰よりも扱えていることは間違いない。



=宝具pickUP=


・「月夜の羽根つき帽 ルナル」

ザンの超お気に入りの一品。

効果・見た目共に彼はこの宝具が大好きである。そのため、手に入れてから入浴中や睡眠中以外はほぼずっと被っている。もはやトレードマーク。

宝具の魔力消費をなんでも1にするという、とんでもなく強力な効果を持ち、持ち主であるザンは自身の特性と相まって非常によく使いこなせている。

値段をつけるとしたら、一つ一億ベル以上でもおかしくはない。


・「操りの指輪 ソーサ」

魔力さえ消費すれば、習得していなくとも強力な念動力系の魔法と同じ効果を発揮できる代物。

重さや大きさ、操作時間で魔力の消費量が変化するため、魔力の多い人間しか本来はまともに使えず、なんなら普通の念動力系の魔法よりも燃費が遥かに悪い。

しかし、これはザンのメインウェポン。武器系の宝具や能力と組み合わせて、☆1/レベル1とは思えないようなパフォーマンスを発揮している。

傍目から見て十二分に使いこなせているが、ザン自身はまだまだこの指輪の本領を発揮させられていないと考えており、どう鍛錬したものか考え中。


・「異次元の皮袋 シューノ」

なんでも収納でき、永遠に保存できるのが非常に便利なため、ザンはこの宝具も気に入っている。

ダンジョンから割と頻繁に見つかるため、実はそこそこの数が世間に出回っていたりする。そのため取引価格も一億ベルまではいかない。





〔ロナ・ドシランテ〕


性別:女 種族:竜族

出身地:竜族の里


年齢:16 身長:162cm

体型:痩せつつG~Hcup、一般的な基準だと超ナイスボディ

目の色:黄 

髪型:紅/ロングストレート+一部編み(金色の髪飾り付き)


レベル:☆2/Lv.33

強さ指標:ランクC-中位 ※2

成長タイプ:攻撃/防御型(4:3:2:1)

(【究極大器晩成】により☆1までの数値はこの半分、☆2以降は二倍である)



=ステータス詳細=


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ロナ・ドシランテ

☆☆ Lv.33

適正:剣士・武闘家・パラディン

<無所属/-ランク>

魔力量:365/365

攻撃:186 防御:139 

速さ:93 魔力強度:46


魔法:[フレアータ][トルネーチ]

   [ライト][ハドル][ライフ]

   [ヘルフ]

 ◆:[ハドルオン=バイゼン]

   [ライフオン=オルゼン]


術技:<魔力斬り><波動斬り>

   <火炎斬><疾風斬・改>

   <風波斬><光白斬>

   <光波斬>

 ◆:<月光風斬>


能力:『剣術・3』『武術・1』

   『風属性強化・Ⅰ』

   『風属性節約・Ⅰ』

   『回復節約・Ⅲ』『魔欠耐性・Ⅲ』

   『食魔補給・Ⅳ』『魔貯蓄・Ⅱ』

   『嗅ぎ上手』『食料見分』


称号:【竜の血筋】【竜の誇り】

   【ジャイアントキリング】【攻略者】

   【究極魔法習得者】

   【究極術技習得者】

   【大食嬢】【究極大器晩成】

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(◆=究極魔法・術技)



=説明=


竜族という珍しい種族の少女。

なお竜族は戦闘特化の主族でもある。


ある理由から上京し、王都で戦闘に関する職を探していたが、マイナス効果が大きすぎる【究極大器晩成】の称号と、人見知りしやすい性格によりどこにも受け入れてもらえず、故郷から持ってきていた資金も底をつき、路頭に迷うこととなる(なお、元々所持金はかなり少なかった)。

さらに危機的状況になったところで、ザンに救われ、運命的な出会いをした。

ちなみに危機感が薄いのは本来自信たっぷりな竜族の血の特徴であり、本人の性格の問題ではない。


生まれた時から【究極大器晩成】に悩まされ続けており、戦闘特化の種族にしては珍しい気性の荒くない性格も、これのせいで形成されたようなもの。

ザンの前では自然と明るく振る舞えている。いや、ザンの前では明るくなれる。


実は【究極大器晩成】のマイナスの時期を脱却してからは、メキメキと強くなる自分のステータスを眺めるのを楽しみにしてる。

ここは竜族らしい。


非常に容姿端麗でナイスバディだが、ある理由により本人は自覚できず、ザンや周囲の褒め言葉もお世辞だと捉えている。

でも身だしなみには無自覚ながらもかなり気をつけている節がある。


貞操の危機からの救出、お互いに窮地の中での食事のご馳走、因縁の称号のマイナス効果から念願の脱却、生活の安定、宝具の分け与え、人生のはじめての友達、日頃から良くしてくれるetc……により、ザンには一生かかっても返せないほどの恩があると感じており、もはやどうやって恩を返したらいいかわからないでいる。


《大物狩り》との戦いで爆弾から守ることにより、ようやく一つ借りを返せた……と思いきや、そのザン本人は街ごと救うという快挙を何気なく成し遂げた(同時に自分もまた救われた)のでこの件はイーブンになってしまった。


趣味は食べること。だが実は割と最近できた趣味である。

無限に食事が可能な体質自体は昔から。


また、最近の悩みはザンがやたらと褒めてくることと、彼は意図してないのに羞恥なハプニングがかなり頻繁に起こること。

両方経験がなかったため、恥ずかしくて仕方がない。



=魔法pickUP=


・[ハドルオン・バイゼン]

魔力を半分消費することで、防御力を一度の攻撃まで数十倍の状態で受けられる究極魔法。

実はどんなに魔力消費が少なくとも、最低で十倍は上昇する。

ロナはまだ使いこなせてないが、ザンを守れたことで大きな可能性を感じている。


・[ライフオン・オルゼン]

完全治癒の究極魔法として有名で、欲しがる者は後を断たないヤバい魔法。

ロナもそのことはなんとなく知っていたので、ザンがこの魔法を断れない雰囲気を作ってまで自分に譲ってきたのに対し、内心度肝を抜いている。



=術技pickUP=


・〈月光風斬〉

風と光の二つの属性を持つ、飛ぶ斬撃(魔波斬)系をベースに、飛ぶ突き(魔波突)系や、光線系の要素も合わさったてんこ盛り究極術技。

本来の〈魔波斬〉系の術技は三日月型に近い決められた形を持つのに対し、この術技は複数の撃ち方でそれぞれ別の波状が決まり、それによって威力や技の発生速度も変化する。

さらに、魔力も決められた数以上に消費して威力上昇を図ることもできる。

属性を二つ持つ術技なので『術技強化』『風属強化』『光属強化』の威力上昇系能力、『術技節約』『風族節約』『光属節約』の魔力節約系の効果を重複して受けられる。

またそれと同じように、所持アイテムに「○○属性の効果をアップする」という表記があった場合、それも光属性と風属性両方としての効果を受けられる。

その上で、自然の風と光をも吸収できるので、もし仮に完全に準備を整えてこの技を放った場合、その威力は計り知れない。

つまり、ロナはまだまだこの技の五分の一も強さを引き出せていないのである。しかし習得して一週間も経ってないから当然か。



=宝具pickUP=


・「剛力のグローブ リキオウ」

ロナの一番の起きに入りであり、攻撃力の数値を1.5倍に上昇させるシンプルに強い宝具。

割とダンジョンからよく出る宝具だが、汎用性があるのでその価値は高く、極端な人だとこの宝具を装備してない近接格闘系の上位ランクの冒険者や傭兵は当てにならないと言い出すほど。

ロナは叔父からこの宝具の強さを自慢話として聞かされていたため、手に入れた時は本気で喜んだ。

ただ、《大物狩り》に狙われたこと、付けてる間は周囲が羨ましそうに自分を見てくる(ような気がする)ことから、厄介ごとに巻き込まれないよう普段から付けるのはやめた。

……なお、後者の周囲の目はリキオウよりロナの容姿に目を奪われていたことは、彼女は知らない。

(なお、この宝具のほかに、防御を1.5倍にする『ハーディオウ』や、素早さ、魔力強度なんかを1.5倍にするものも世の中には存在する。また上昇値は下がるが似たような効果を持つ宝具も結構ある)


・「夜風の剣 ヒューロ」

骨の剣士から譲られた黒い刀身に緑の刃を持つ剣。宝具の剣の中でも最上位レベルの業物である。

基本的な効果として、風属性と光属性の魔法・術技の威力を特大アップさせる。

この「特大アップ」というのは威力上昇系効果としては上から二番目(一番上は極大アップ)だが、この剣の場合、夕方~日が出るまでの間それらが倍になるため、一日の半分は「極大アップ」よりも高い効果を発揮できる非常に強力な性能を誇る。 ※3

さらに自然・人為的・魔法問わずとにかく「風」を吸収し、この剣から繰り出す全ての攻撃の威力上昇のアテや、風魔法に似た何かとして射出することができる。

なので、〈月光風斬〉とは、全てにおいて噛み合ってると言ってもいいほど相性がいい。

なお、ロナはこの剣を朝か昼間にしか使ったことがないので、〈月光風斬〉同様、いやそれよりも全く使いこなせていない。

彼女の認識も今は「なんか強そうな気がする宝具の剣」程度である。とはいえ初めての自分専用の強い剣なので、このままずっと使い続けるつもりなくらいは気に入っている。


・「治癒の指輪 メディロス」

装備者の魔力が体外から放出された時、その一部を再吸収・再利用して回復効果に変換し、それを装備者に還元するという効果を持った指輪。

ザンは防御しながら大量に消費した魔力で回復もできるため「ハドルオン=バイゼン」と相性が良いと考えている。

ロナにとってこの宝具で重要なのは、効果ではなく、渡された状況。

竜族という特殊な環境で育ったため普通の人よりは疎いものの、指輪を渡されるということが、場合によって何を意味することがあるかは、一応理解していた。

そして、ザンが小芝居していたとはわかっているものの、それらしい「大切だと思っている男性に口説かれながら、宝物の指輪を渡された」と捉えられる状況は、彼女にとってかなり大変な出来事だった。

そのため密かに、しかし非常に、思い出深い一品と認識している。






〜補足説明〜


※1

→成長タイプの項目にて。「2:2:3:3」といった数値は、そのキャラクターのステータスの比率を表している。

左から攻撃、防御、素早さ、魔力強度である。

例えばステータスが合計100あるとしたら、「2:2:3:3」のキャラであるザンは攻撃が20、防御も20、素早さは30、魔力強度も30ということになる。

魔力の量はこれとはまた別。


※2

→強さ指標の項目にて。xランクとは、仮に冒険者や傭兵や魔物や指名手配犯といったランクが適応される存在だった場合、現在どの程度として扱われるかを表している。

また、-x位とは、そのランク内でもどの程度の強さになるかを示している。

例えばロナの「Cランク-中位」なら、Cランク相当の実力でその中でも中ぐらいの強さ、という意味である。


※3

→ヒューロの説明にて。

「仮」に特大アップが属性攻撃の上昇率2倍、極大アップが上昇率2.5倍だとしたら、夜中の間、ヒューロの上昇効果は特大アップの倍の上昇率4倍の計算となる。





<第二回に続く>






=====


本作を書き続けてる理由の一つが、こういった宝具や能力の強さの設定と、それらの組み合わせで起こる強力なコンボを考えるのが大好きで楽しいからなんですよね。そのままゲームみたいな。


だから、対 《大物狩り》とその後の解説、そして第一部最終話は楽しい要素が少なかったので非常に苦労しました。

更新が遅くなったのもそれが理由ですね、申し訳ありませんでした。


あ、ちなみにザンとロナのイラストを見たい方は、「呪われた身でもジェントルに」とGoogleで画像検索すれば、他サイトに載せてあるものが見られますので、ぜひご覧ください。

なんならそのサイトのものは全話でないものの挿絵付きで公開されてますから、挿絵だけでも見てってくださいね。


そして、いつものように……非常に励みになりますので、もし良ければ感想やレビューやコメント、フォローなどをよろしくお願いします!

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