桜崎あかりのフリーダムトーク（創作ノウハウ五式）

第18回：他者に丸投げする前に

　以前、適当にかじった程度の知識や苦手なジャンルは他者に丸投げすることを言及したことがあります。しかし、投げてばかりでは自分で使う予定のアイディアまで投げてしまいがち。

・今回のテーマ

　異世界転移と異世界転生は異世界もので共通なのは、皆さんもご存じだと思います。転生は苦手でも転移ならば書けるという人もいるかもしれません。それを踏まえると、上述のアレも自然とわかるはずですね。転移で書けるであれば、異世界もののジャンルは書けないと丸投げする必要性はありません。

（あくまで投げるのは、異世界もので便乗したくない、異世界ものはリサーチ不足で保留したいなどの理由が考えられるでしょう）

　自分では使わないという予定だったが、予定を変えて取りやめたアイディアを使うというパターンもあります。使おうとした当時はタイムリーだったが、時が流れてうるさく言われないだろう……というパターンです。

（類似事例で、アニメ版ポケモンでも一部エピソードの放送時期がずれたものも存在します。沈没船が関係するエピソードですが）

　皆さんも安易な丸投げは行わず、本当に自分では使えないネタなのかを吟味してから投げた方がよいと思います。Ａというメーカーでは失敗に近かったが、Ｂというメーカーが担当しただけで予想外の展開に……という作品も少なくないのですから。