第8回:書き込みはどのくらい必要か(補講)
今回も小ネタです。
・今回のテーマ
以前、小説は設定資料集ではないと言う事を書いたかもしれません。それでもある程度の描写を入れないと読者に伝わらないのも事実です。しかし、貴女の書いている(書こうとしている)のは小説のはずで、漫画だったりアニメ作品等のプロットではないはず。
例えば、主人公が道を歩いている場面を想定しましょう。その際、どのような道を歩いていますか? 舗装されている道なのか、舗装されていないのか。それだけを描写するだけで「都会が舞台なのか」や「舗装されていないから田舎だろう」みたいな印象を抱かせるでしょう。もしくは山道かもしれません。
しかし、ジャンルが決まっていると舗装されていない道でも、違和感を持たない場合が多いのです。例えば、異世界物では舗装されていない道が多く、街のようなケースではないと舗装されている事自体がレアでしょう。SFだと舗装されていないを「鉄板で出来た道」などと思うかもしれません。別の意味でも先読みされるっていうのは、読者が今まで読んできた作品からの知識であてはめようとする現象があるからだと思います。
そう言った先読みする読者が出るのは止む得ないとして、どれ位の描写が必要かと言うと、この辺りは作者の裁量にゆだねられるのが正しいです。描写が最低限しかなくても、情景が浮かぶような文章を賭ける人もいますし、それこそ長文描写に定評のあるみたいな人だっているのです。これを「自分だとこの位なのでこれがベスト」みたいに決めつけるのも、一種のレッテル貼りと似ているのかもしれません。皆さんも、書いていて描写が足りないと思ったら足してかまいませんし、蛇足な設定を削る事も否定はしません。つまり、そう言う事なのです。
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