第6話 友情
人間達が逃げ惑う中、俺は街の中心部に到着した。そこにいる漆黒の炎弾で街を破壊している異形の獣人に後ろから叫ぶ。
「そこまでだ、獣人!! 今はてめぇの相手をしてる場合じゃねぇんだ、さっさと片付けさせてもら……」
振り返った獣人の姿を見た俺は、言葉を飲み込む。それもそのはずだ。
そこにいたのは、もう一人の俺だったんだからな。その獣人は漆黒のたてがみとパンタロン、俺より浅黒い肌という違い以外は俺と瓜二つの外見をしていた。
「……何もんだ、てめぇ」
俺と瓜二つの獣人は、頬を吊り上げて醜悪な笑みを浮かべやがった。親しみや安心感とは程遠い、破壊や殺戮を楽しんでいるような邪悪な笑みだ。認めなくはねぇが、背筋が一瞬凍る。
「俺だよ、ライオンのおじさん」
「ライオンのおじさん……だと?」
聞き覚えのある、呼ばれ方だ。
「ま、まさか、お前は!!」
「そう、光だよ! ライオンのおじさん、俺おじさんみたいに強くなれたんだよ!!」
「アキラ」を名乗る獣人は、右親指で自分を指しながら自慢げに言う。
「ど、どうしたんだアキラ! なぜ、そんな姿に……」
漆黒のライオン獣人の傍らに、アキラを連れ去っていった組織の科学者であるネズミ野郎が姿を現す
「私がお答えしましょう。この私が負の感情を増幅させて洗脳し、改造を施しました。ですが、洗脳後にこの姿と能力を得る事を望んだのはこの少年自身ですがね」
「洗脳……だと?」
「ええ、我らビーストウォリアーズの首領が生み出した技術です。首領は人間の強い憎しみの感情を用いて人間の細胞を変化させ、人間を獣人化させる事を可能にしました。その技術を用いて、以前目をつけたこの少年の憎しみや怒り等の負の感情を増幅させた上で獣人に改造しました。もちろん、あなたと戦わせるためにね。どうやらこの少年は、他の人間達にいじめられていたようですね。洗脳する前から人間に対して負の感情を持っていたおかげで、洗脳の拒絶反応等も無くすっかりなじんでくれましたよ」
「……アキラを選んで洗脳した理由を他の獣人達に伝えたのか?」
俺を殺す刺客にするために適当に選んだ人間。他の獣人共がそう思っているならいい。だが、アキラが俺と深く関わっちまった人間だと知られたら、アキラはこれからも獣人達に狙われるかもしれねぇ。
俺が言った言葉の意味を察しやがったのか、ネズミ野郎は腹の立つ薄ら笑いを浮かべやがる。
「ククッ、これから殺されるというのにこの少年の心配ですか? ご安心ください。あなたを亡き者にした上で得られる手柄は私1人の物です。まだ誰にも伝えてはいませんよ」
「なら、てめぇだけは確実に倒さなきゃならねぇな!」
内心安堵した俺は、ネズミ野郎に向かってファイティングポーズをとる。
「この子にはあなたと同等の戦闘能力を持たせています。私を倒すのは不可能ですよ。この子があなたを倒すか、相打ちになった所を私がとどめをさす。たとえ戦闘経験の差があろうとも、この子に対する情を持つあなたは殺気を伴った攻撃はできないでしょう。あなたを満身創痍まで追い込んでくれれば、この子はもはや用済みですがね。素晴らしい作戦だと思いませんか?」
「ふざけるな! アキラを元に戻しやがれ!!」
怒りの感情のまま、俺はネズミ野郎に殴りかかった。だが、漆黒の獅子と化したアキラが殴りかかる俺との距離を一瞬で詰めると、俺の顔を殴りとばす。
「ゴッ……!!」
俺は後方に吹き飛ばされた。
「ぐっ、アキラ! なぜ邪魔を!!」
「俺、ずっとおじさんみたいに強くなりたかった! 学校で俺をいじめる奴らを力で見返してやりたかったんだよ!!」
「お前は弱くなんかねぇ! お前がいたから、俺は人間を守りたいと思うようになったんだ!! 目を覚ませ!」
「おじさんみたいに強い人にはわからないよ。学校でいじめられていた俺がどんなに惨めで悔しかったかなんて! おじさんだって、本当は俺に同情してたんだろ? 俺があんまりちびで弱いから」
アキラは歯ぎしりをしながら、全身から青い負のオーラを放ち始める。
「俺を強いなんて言ってさ。心の中では、俺の事笑って馬鹿にしてたんだろっ!!」
アキラは言うと、漆黒の炎弾を自身の周囲に無数作り出す。無数の炎弾は、アキラが俺に向かって手をかざすと一斉に襲い掛かってくる。
「くっ!!」
攻撃、できねぇ!! 俺は円形のバリヤーを作り出しそれらを防ぐ。円形のバリヤーに炎弾が炸裂して、激しい爆発音が響く。
「ブラックトルネード!!」
爆発で起こった煙の中から、漆黒のライオン獣人が全身を回転させた刺突を放つ。
くっ、駄目だ、防ぎきれねぇ!! 黒き竜巻は俺のバリヤーを容易く突き破り、俺の腹を深く抉り取る。
「がぁああああああ!!!」
鮮血を飛び散らせながら、俺は再度吹き飛ばされる。その勢いのまま、背中から家屋の壁に叩きつけられた。一瞬、呼吸ができなくなるほどの衝撃が背中を襲う。
壁を滑り落ちながら、力なく地面に座り込む。
「ぐっ、がはっ!!」
傷口から生々しい血を流しながら、俺はなんとか立ち上がる。
「な、なぜ、お前が俺と同じ力を?」
「私が今までのあなたの戦闘データを元に改造を施したからですよ。ですが、先程言った通り洗脳後とはいえ、この姿、この力を得る事を望んだのはこの子自身です」
「俺にとってライオンのおじさんはヒーローで、強さの象徴なんだ。だから、おじさんと同じように強くなりたかったんだよ。俺はもう弱くなんかない! 強くなれたんだ!!」
漆黒の獅子は頭上を見上げ、歓喜の笑いを上げ続ける。
ヒーロー……か。そんなご立派な事をしてるつもりはねぇし、ましてや強さの象徴と見られるだけの強さなど持ってねぇ。……だが、今だけはヒーローでなければならねぇ。今だけは、お前を救える強いヒーローでなければならねぇ!!
「……アキラ、お前の強さはこんな力じゃねぇ。以前のお前は俺よりも強かった。だが、今のお前は強くなんかねぇ!!」
力に溺れる漆黒の獅子の言葉を、俺は否定した。俺が憧れる程の強さを持っていた、元のアキラを思い出しながら。
誰かのために恐怖に立ち向かう強さ。とても優しい強さの表れ。俺が知っているお前は、どこに行っちまったんだ!!
俺の言葉にアキラは笑いを止め、怒りの形相で俺を睨む。
「今の俺が強くないだって? 俺はおじさんと同じ力を貰って、やっと強くなれたんだよ!!」
「ああ、確かにお前の攻撃は効いたさ。だが、俺が人間に、お前に教えてもらった強さはこんな強さじゃねぇ! アキラ、お前がそれを忘れちまったのなら、俺が思い出させてやる!!」
俺はそう言うと、漆黒のライオン獣人に一歩一歩近づいていく。
腹の激痛を、うずくまりたい心を抑え込め!! どんな攻撃が来ても、平然を装え!! 俺が、あいつを助けるんだ!!
「俺が強くないって言うなら、本当の強さを教えてみせてよ!! 今の俺はおじさんと同じ力を持ってる! だから、何をしても無駄だよ!!」
そう言うと、漆黒のライオン獣人は頭上に両手を向ける。そして、先程作り出した炎弾とは比べ物にならねぇ大きさの炎弾を作り出すと、俺に向けてそれを放つ。
向かってくる破壊力の塊に対して、俺はその場から動かなかった。
あぁ、熱くて、痛ぇだろうな……。
俺は轟音と共に、巨大な炎弾の直撃を受けた。俺の周囲が焼け焦げて、円形のクレーターが形成される。身体のあちこちが焼け焦げ煙が上がっていたが、俺は立っていた。そして再び、漆黒のライオン獣人に一歩一歩近づいていく。
「な、なんで避けないんだよ、ライオンのおじさん!」
「アキラ、お前の言う強さはこんなものか? こんな攻撃じゃ俺は倒せねぇし、俺はまだこうして立ってるぜ!」
「だ、だったら、これならどうだ! この技が、俺にとって強さの象徴なんだ!! ダーク・フレイム・ドラゴン!!」
アキラが左手を俺に向けると、龍をかたどった漆黒の炎が出現した。漆黒の炎弾とは比べ物にならない熱量の塊。獣人でも耐えきれる者は少ないだろう。
俺はこれも避けずに、直撃を受ける。俺の周囲が炎に包まれ、漆黒の火の海と化す。高熱の炎で焼かれ続けた全身には、既に叫びたくなるほどの痛みが走っていた。だが、俺は拳を握って歯をくいしばり激痛から来る叫びを必死で抑え込む。
あいつに自分の強さをわからせるには、これしかねぇんだ!!!
俺は激痛を堪えながら一歩、また一歩と歩を進め、永遠にも感じられた火の海をなんとか抜け出した。
「な、なんで、なんで逃げないんだよ!!」
漆黒の獅子が放った攻撃を受け続けた俺は、全身に重度の火傷を負いながらもついにアキラの眼前にたどり着く。恐怖心からか、アキラが少しだけ後ずさる。俺はアキラの両肩を掴むと、静かに話し始めた。
「これが、お前の強さ、お前が俺に教えてくれた人間の強さなんだ!」
「俺の……強さ?」
「俺とお前が初めて会った時、お前は俺から逃げ出さず母親を守ろうとした。恐れを抱く相手に闘争の目を向けてきた。誰かを守るために恐怖を、痛みを堪え戦おうとする強き心。それがお前の強さなんだ」
「でも……実際に俺はいじめられて」
そんなアキラに、俺は慣れねぇ笑顔を作ると力強く断言する。
「お前は強くなれるさ。俺だって、獣人達、人間達に半端者扱い、化け物扱いされてきたんだからな……」
「おじさんも、いじめられてたの?」
「ああ。だが、俺は強くなれた。いじめられる事を気にする事はねぇ、自分より力で弱い者を虐げる奴らに気後れする事はねぇ。お前は自分を誇っていいんだ」
「……何でおじさんは、こんなにボロボロになってまで戦うの? 俺なんかのために、どうして?」
「お前は俺に人間の強さを教えてくれた人間で、半獣人である俺を受け入れてくれた。そんなお前は、俺にとっては支えであり憧れであり『友』なんだ」
「とも……だち?」
アキラは目を見開き、自分が俺の支えになっている事に驚いたようだった。
「そうだ。自分の友を助けたい。そう思う事はおかしいか?」
「……おかしくないよ」
「半獣人ったって、俺もお前達人間と同じなんだ。獣人の攻撃を受ければ激痛を感じるし、自分より力で上回る獣人を相手にする時は怖くてたまらねぇんだ。だが、俺は自分の認めた人間を、自分の友を助けるためなら絶対逃げねぇ。お前にも、その強さがある。恐怖に立ち向かう心の強さが、な。だから、こんな洗脳を受け入れてまで無理に変わる事はねぇんだ」
「ライオンのおじさん……」
「お前なら……大丈夫だから……よ、しっかりしろよ……な」
まだ……だ。まだ、動いてくれ、俺の身体。まだ……アキラを……助けて……ねぇ。アキラへの信頼の言葉を言い終わった後、俺はあまりのダメージから意識を失った。
***
「アキラ!!!」
目覚めた時、俺は街の病院に運び込まれていた。跳ね起きようとした俺だが、全身に激痛が走り呻きながら再び仰向けに横たわる。
「ゴウキおじさん、気がついた?」
ベッドの横にいたのは、人間の姿に戻ったアキラだった。ほっとしたのも束の間、俺の頭に疑問が浮かぶ。
なぜ、アキラが人間の姿に戻れているんだ? どうして、俺達は無事なんだ?
「アキラ、なぜ俺達は無事なんだ? あのライオンの半獣人は、お前を助けようとして気絶したんじゃないのか?」
俺の言葉にアキラは順に説明し始めた。
***
「お前なら……大丈夫だから……よ、しっかりしろよ……な」
ライオンのおじさんの手が俺の両肩からずり落ちた。おじさんは俺にその身体を少しだけ預けた後、うつ伏せに倒れ込む。
「ライオンの……おじさん?」
俺は気絶して、うつ伏せに倒れている傷だらけのおじさんの身体を揺する。
「おじさん!! 起きてよ、ライオンのおじさん!!!」
ライオンのおじさんの身体を揺すりながら、俺は必死になって声をかけ続けた。そして、おじさんに自分が与えた傷を間近で見る。抉り取られた腹から流れる赤い血、漆黒の炎で焼けただれたおじさんの全身、そして、自分の両手を見つめる。
「俺が、俺がおじさんをこんなに傷だらけにしたんだ。おじさんは、俺を助けようとしてくれたのに! うっ、あぁ、うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺は自分がした行為への恐怖と後悔から叫び続けた。叫び続けていた俺の身体は、いつの間にか元の人間の姿に戻っていた。
「半端者の分際でなかなかやってくれますね。私の施した洗脳を解除するとは。その上、獣人化した肉体まで……。やはり、この技術はまだ実験段階ゆえに不完全のようですね。半端者の命懸けの説得で、憎しみとは相反する強い親愛の情が芽生えたためでしょうか? 完全に細胞が変化しきる前に変化途中だった細胞の大半が人間の物に戻ってしまったようですね。だがこれで、この実験データを得た手柄、裏切り者の半端者を倒した手柄は私だけの物! 早速、この半端者にトドメを!」
ネズミの獣人は何もない空間に鋭く長い剣を出現させると、こっちに近づいてくる。俺はライオンのおじさんと距離を置き、ネズミの獣人の前に立ち塞がる。
「邪魔する気ですか? 改造されていた時の力など、微塵も残っていないあなたが」
「……ライオンのおじさんは、俺の友達だ。だから、お前には殺させない!!」
そんな俺をネズミの獣人が笑う。
「ククッ、泣ける友情ですね。ですが、それには何の意味も無い! あなたも、この半端者もここで死ぬ運命なのです!!」
俺に対し、ネズミの獣人は手に持っている長い剣を振り上げた。
「ガッ、ゴホッ、こ、これは……」
固くつむっていた両目を俺は少しずつ開く。そこでは、剣を振り上げた体勢のネズミの獣人が、胸を氷のような物でできた透き通った剣に後ろから刺し貫かれていた。
「な、なぜ? この半端者に……仲間がいるなどという情報……は……」
ネズミの獣人は持っていた剣を残して、光の粒になって消滅した。
「悪いな。そいつに今消えてもらっては困るのでな……」
俺は声のした方へ顔を向けた。逆光で姿はよく見えなかったけど、俺にはその影の顔はライオンのおじさんと同じくらいかっこいい虎そのものに見えた。
その影が立ち去った後の少しの間、俺は立ち尽くしていた。けど、すぐに俺の後ろで横たわっている傷だらけの友達に駆け寄る。その時そこにいたのは、ライオンのおじさんじゃなくて傷だらけのゴウキおじさんだった。
「ゴウキ……おじさん?」
***
「……ゴウキおじさんが、ライオンのおじさんだったんだね。ありがとう、俺を助けてくれて」
「……とうとう、気づいちまったか。だが、俺の正体は、俺とお前の秘密にしてくれ。正体がばれたら俺の周りの奴らが危険に晒されるからな」
「うん……」
俺は自嘲の笑みを浮かべて、天井を見る。結局、俺自身の手で唯一無二の大切な友を救い出せたわけではなかったというわけだ。
「……俺は、お前を助けられなかったんだな。ネズミ野郎を倒したその獣人がいなければ、俺だけじゃなくお前まで……。無力だな、俺は」
「それは違うよ!! おじさんがいたから、俺は獣人から元の姿に戻れたんだ。そして、俺の心を救ってくれたのも……。俺を救ってくれたのは、間違いなくおじさんなんだよ!!」
光はそう言ってくれたが、俺の心は暗く重かった。
唯一無二の大切な友を戦いに巻き込み、自分自身の手で救い出すことすらできなかった俺に存在価値などあるのか?
自分を受け入れてくれた友を危険に晒すだけの疫病神なら、いない方がいいんじゃねぇのか?
「……ごめんな、アキラ。俺なんかと関わっちまったせいで、今までも、今回の事もお前を何度も危険な目に遭わせちまった。全部、俺のせいだ」
「おじさんは悪くないよ。悪いのは獣人達だし、俺の方こそおじさんをこんな傷だらけに……」
「……アキラ、俺はこの街を出る。もうこれ以上お前にも、周りの人間にも迷惑はかけられねぇ」
「そんな!! 嫌だよ、ゴウキおじさん!!」
「安心しろ。この街を離れても、獣人が暴れたらすぐにかけつけてやるさ。これ以上お前を、友を巻き込みたくねぇんだ」
「そんな事を心配してるんじゃないよ!!」
「?」
「おじさんは俺のためにボロボロになってまで戦ってくれた。俺の事を友達だって言ってくれた。だったら、俺にとってもおじさんは大事な友達なんだよ!」
孤独感と罪の意識に支配されていた俺の心にとって、アキラの言葉は意外なものだった。衝撃を受けた後、少しずつ胸の奥に温かい感覚が広がっていく。
忌々しいライオンの獣頭を褒められた時に感じた物より、強く大きな温かさだった。
「……俺は、ライオンの獣頭を持つ半獣人の化け物だぞ?」
「半獣人だとか人間だとか、そんな事関係ないよ! 俺にとっても、おじさんはもう友達なんだ」
「……わかった。それなら、もう何も言わねぇ。俺はお前達の守護者として、この街にとどまる。だが、俺と獣人達との戦いにはもう近づかないでくれ。今回のような事は二度と起こってほしくねぇんだ」
「わかったよ」
「それにアキラ、お前母さんに自分の無事を伝えてねぇんだろ? 俺はもう大丈夫だ! 早く母さんに会いに行ってやれ」
「わかった。でも、またお見舞いに来るからね」
アキラが病室を後にする。病室に一人きりになった俺は、目元を右手で押さえながら笑う。
「ハハッ、俺も弱くなったもんだな。涙が、止まらねぇよ」
俺は初めてだった。自分を「友達」と言ってくれる相手に、疫病神だと思っていた自分を受け入れて、必要としてくれる相手に巡り合ったのは。
「アキラ、俺はお前にとって疫病神じゃねぇんだな。こんな俺を、必要としてくれるんだな」
身体はまだほとんど動かなかったが、俺の中で燃える闘志の炎は、人間に対する守護の気持ちはさらに強まっていた。
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