光の先へ

薄暗い洞窟の先に光が見える。過酷な地下労働から逃げてきた俺は、その光に直進する。

前へ、前へ、前へ。足を濡らす湧水も、頭上を舞う蝙蝠も、今の俺にはどうでもよかった。

光が近づき、そこに視線が集中する。

「は、班長!?」

光は、頭であった。

輝く頭が、そこにはあった。

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